⑦ノンブレス・オブリージュ/ピノキオピー
タイトル:ノンブレス・オブリージュ
作詞作曲:ピノキオピー
動画制作:えいりな刃物
ボーカル:初音ミク+ピノキオピー
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38824626
https://www.youtube.com/watch?v=lw7pcm1W5tw
昨年投稿の『ラヴィット』、今年は『神っぽいな』がメガヒットとなったピノキオピーですが、個人的にはこちらの『ノンブレス・オブリージュ』がブッ刺さりました。
コンスタントにヒット曲を排出し、氏がボカロ界の大黒柱であるのは最早言うまでもありませんが、今年は特にその実力が存分に振るわれた年だったかもしれません。
一貫してユーモアとペーソスを盛り込んだ風刺の効いた歌詞は、息をしない初音ミクだからこそ、力には責任が伴うことを意味する「ノブレス・オブリージュ」にかけた曲名よろしく、ノンブレスで軽やかに歌われます。人間ではないからこそ生命賛歌をあっけらかんと歌えるように、同調圧力や相互監視で閉塞感を覚えない初音ミクが窮屈な世情を歌う。人間では代弁かと思われてしまう内容でも、ボカロが歌うと朗読のように流れていきます。氏が移り変わりゆくボカロの最前線に立ち続けている理由の一端かもしれません。
オミクロン株も出現し、コロナ禍の収束はまだ見えません。表立って深呼吸できるような世界になるには、もっと時間がかかるでしょう。
その間、ボカロ曲が小さな酸素ボンベとして、誰かのかたわらにあることを祈るばかりです。
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