第131回 代理母、はじめました その3
続きです。
—―代理母になろうと思ったのは、長年望んでいるのに子供ができない人のために、命の贈り物をしたかったからよ。それに、子育ての重荷を背負うことなく、出産の喜びをもう一度体験してみたかった。—―(代理母、はじめました P.224)
代理出産の是非は別として、このように出産に前向きな女性が多くいらっしゃるというのは本当に嬉しくなりますね。
—―「まあね。私は、ちょっとレズビアンの気があるからね」
(中略)
「キラちゃん、他人のことなのによくわかるね。私って、あんまり恋愛に興味ないみたい。どこかおかしいのかな」
(中略)
「うん……そうだね。ユキは、ミチオがゲイだと思ってるだろ」
「なんだ、キラちゃん、知ってたの」
「でも私が見たところ、ミチオはたぶん両刀使いだよ」
(中略)
「うん、ミチオはユキのこと、真剣に好きなんだと思う」—―(代理母、はじめました P.270~P.272)
キラちゃん(渡瀬キラメキ)は、ユキとミチオの共通の友人です。幼い頃は仲が良かったのが、いつのまにか険悪になってしまいました。
でも、また元通り仲直りしました。ミチオがバイで、ユキに気がある事を伝えます。
そしてユキの紹介で代理母をする事になりました。
—―キラメキはクリニックで息子を産み、静子は祥子を母親とした出生証明書を書いた。—―(代理母、はじめました P.292)
キラメキが代理母をする事になるのは、一條文庫の祥子です。
祥子は、ユキが代理出産ビジネスをしている事を知った時は「女性を商品化するとは言語道断、なぜ自分がさせられて嫌だった事をするのか」と言って激怒しました。
でも、色々話を聞いていく内に理解してくれるようになったのです。特に大きかったのが「独身でも代理母をする人が多くいる」という話でした。
最後はユキとミチオは代理母ビジネスで稼いだお金を、存続が難しくなった一條文庫に寄付し、これからも一緒にがんばっていこうと誓いあいます。
◇◇◇◇◇◇
読んでいただきありがとうございました。
もし、なる程と感じる所がありましたら、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。
よろしければ、私の新作の長編小説「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら? 例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713
次の第132回は「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます