第17話三点リーダー症候群

 原稿用紙の書き方で三点リーダーは、なぜ二つ続けて書くのか。不思議ですよね。

私も知らないので調べてみたのですが、習慣だという以外では、ハッキリしたことはわかりませんでした。


 ただ、いくつか説があるみたいで、昔の印刷機の性能では、一つだけでは印刷できなかったから、というのがありました。


実際どうなのかは、印刷に詳しくないのでわかりませんが、今の技術なら一つだけでも問題ないみたいです。


 もう一つの説としては、ワープロがなかった時代は、原稿は手書きで、原稿用紙に書くのがあたりまえでした。


その時、三点リーダ-は、ひとマスに黒い丸を三つ書きますけれど、わざわざグルグル塗りつぶして●を書く人は少なくて、チョンチョンチョンと、短いナナメ線のような点を打ちます。


 それがひとマスだけだと、カタカナの「ミ」と間違えやすいところから、二マス続けるようになったという説もありました。


 こちらの説は、なんとなくわかるような気がしますけれどね。


いずれにしても、昔の日本語にはなかった記号だそうで、英語が入って来て、英文の中にあったものを取り入れて書くようになったそうです。


 今回三点リーダーを調べていて知った言葉に「三点リーダー症候群」というのがあります。

最近のSNSでのやりとりなどで多くなってきた傾向なのだとか。


LINEなどのメッセージのやりとりの最後に、毎回「…」をつけるらしいです。


 私はLINEはやっていないのでわかりませんが、顔の見えないやりとりなので、語尾をあいまいにすることで、誤解をさけたり、不快な気持ちにさせないため。こちらの気持ちをくみ取って欲しいという意志のあらわれなのだとか。


 顔文字を添えたり、語尾にwとか(笑)とかつけるのも、同じような気持ちかなと思うのですけれど、場合によっては誤解を招いたり、相手を不安にさせてしまう場合もあります。



インターネットが生まれて、新しい言葉の文化も生まれているのですね。言葉は面白いなと思いました。

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