第6話 そろそろ次の段階へ
あれから2か月がたった。二人の進捗は俺が考えていたものより良い。
生活魔法は全て覚えたし、身体強化もかなり早くできるようになった。
魔力量も増え、今は属性魔法の訓練をしている。
今やらせているのは土属性、何故土なのか? 一番身近で、農作業にも使えるからです。
攻撃魔法ではないけど、農地を魔法で耕したり、草取りをすれば、熟練度が上がることにより、イメージさえ出来れば攻撃魔法への転用は簡単に出来るからね。
俺が実際に試している事だから間違いない。
これは魔法系以外のスキルの獲得の研究でも、証明されている。
何故かと言うと鍛冶屋の子供は、やはり鍛冶スキルをとりやすかったり、祝福でも得る確率が高いということが解ったからだ。
絶対ではないけど、日頃から慣れ浸しんでいるものや、興味を持っていることに関係するスキルを得るというのが多い。
その結論が決定的になったのが、何を隠そう俺に鑑定のスキルが生えたからです~~。
1歳を過ぎたころから始めてるから、2年以上掛かっているけど、これでも早いんではないかと思う。
意識して知識を増やそうとしたし、元々俺には前世の知識があるからね。
ステータスを自由に見れると言うのも他の人には出来ないことだから、かなり早く取得できたのではないかと思う。
まだまだ見れる範囲と言うか情報の量は少ないんだけど、これも熟練度が上がれば見れる情報量も増えるのだと確信している。
俺にスキルが生えたこと、二人の訓練状況を考えると貧乏脱却の為に、そろそろ次の段階に行こうと思っている。
そうしないと妹ちゃんに貧乏を経験させることになるからね。
それだけは絶対ダメ! 俺のシスコン魂が許さない。
先ずは俺以外に、この世界の常識外の事が出来るようになってもらったことで、家族に協力してもらうための強力なアピールが出来る準備ができたから、いよいよある程度隠した、カミングアウトをすることにする。
「
「とうとう来ましたね、レオ様」
「この計画が上手くいけば、家族には秘密が無くなるので俺たちもやり易くなります。」
「
「はい、明日の朝、家族全員でお伺いします」
さて俺も家に帰って、家族に言わなきゃね。
明日の朝、家族と使用人に話があると、どうきりだそうかな?
やっぱり俺に甘い、祖父母に協力してもらうのがいいよね。
夕食後直ぐに離れに行き、祖父母に明日の朝、皆を集めてもらえるようにお願いした。
初めは何か不思議がっていたが、3歳児のいうことだし、俺に劇甘の祖父母ですからそこはなんとかなり、俺は明日のプレゼンのやり方を考える事にした。
何時ものように、ミレに起こされてから朝食を済ませたころに、ロック達家族がやってきた。
ブルースはスーザンまで来るように言われたから、何事かとおどおどしているようだ。
それに引き換えロック達は何が起こるのか知ってるから、堂々としたもの。
父と母はエリザベスを抱えて、祖父母からの呼び出しに何事かとこちらも戦々恐々の様子。
メイドのローラとミレも何か落ち着かないようだ。
みんな揃ったから、いよいよ俺の転生人生最大のイベントを始めようか!
今日のプレゼン用に俺は言葉が上手く話せないから、箇条書きでわかり易く今日話す内容について書いた紙を家族ごとに4枚作った。
その内容には隠すつもりだった前世の知識についても書いてある。
昨日の夜色々考えていたけど、この先をスムーズに行うには賭けではあるが全部話した方がどう考えてもやりやすいと判断して全てを話すことにした。
「
暫く全員が驚愕したり、俺の方と紙を見比べたりしたのを見てから
「
といいロックとサイラスを呼んだ。
「
紙に書かれている内容は前世の知識があるということ、俺が生まれてすぐに言語が理解できたこと。
神には会っていないが、そういうことが出来たのだから、何かしらの力が働いたのだろうということ。
その力が俺にあるのは何かを行えと言う事だろうと思い、今まで色々やって来たと言うことを書いた。
他にはこれからやろうとしている事、今までやったことが書かれている。
「
「
「はい、承知しました」
これはロック達に、初めてやった事と同じこと。
一番わかり易いからね、この世界にない魔法だから。
「え! え~~~~~~~」
これはロック達と同じ反応、この世界の人は共通してるのかな? この反応?
「
みんな言葉はでないけど、うんうん頷いてはいる。
「
「ライト」
此処でも反応はロック達と同じ、火じゃないあかりに驚愕している。
「
「
ロックとサイラスが手分けして、ステータスの言葉を教えて皆に唱えさせた。
「え! え~~~ 何で~~~~」
ここまでで十分この世界の常識が間違っていると言うことが理解できたと思うので、残りの魔法はロック達に外で実演してもらうので、説明は一旦打ち切って質問を受けることにした。
「
「
今日はいつにもまして
言葉が上手く話せないから、ロックに聞くか、筆談をすると告げる。
ロックは祖父母、父母につかまり質問攻め、サイラスは自分の家族ブルースたちにつかまり同じく質問攻め。
ローラとミレは一歩引いてうちの家族の後ろで話を聞いてると言う感じになって、暫くすると、父と爺様、それにブルースが俺の所に来て話し始めた。
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