第2話 冒険者の魂



「この世界に本当に隅はあるのか」


「地図にない、記録にない未踏領域はどうなっているんだろう」


 使い古されたコート ボロボロの地図

 方位磁石はくるくるまわって 止まらない


 前途多難


 両親からもらったお古のコート 昔作った手作りの地図

 石で作った磁石は どこも示さなかったけど


 前人未踏


 大切なものは あの頃から何も変わっていない


 物心つくころから 魂に刻まれた欲求が叫んでいる


 まだ見ぬ地平へ行きたいと


 今も過去も描いている

 頭の中に描ききれない

 新天地の形を


「冒険をしよう」


「だって僕達は(私達は)冒険者だから」


「今も昔も魂にかえっても変わらないその欲求に従って」


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