与太話 魂の容量と適性と強度編
よぉっス!お前ら!
モンだモン、アーモンだモン!
今回はモンが時々言ってた『魂』ってのについて話してやるモン。心して聞くがいいモン。話が取っ散らかるのは目に見えてるモンから、最後までちゃんと聴くモンよ!
まあ、お前らが想像している通りの回答モンよ。モンの世界では
物理的に世界への干渉が出来ない代わりに、イグ・ウラーとより深く繋がり、それを経由して認識の壁を越える変換ソフトでもあるモン。
肉体、魂、どちらかが無事なら割と生き延びる事が出来るモン。けど、この世界ではあんま意味無いモンけどね。こればっかりはそういう世界だったとしか言いようがないモン、諦めて致命傷とか毒にきをつけるモン。
さてさて前置きはこれぐらいにしとくモンね。お前らが気になってるのはこの世界での話モン?話してやるからちょっと落ち着けモン。
一言で片付けるなら、潜在的能力拡張枠…?で、良いと思うモン。これより良い感じの言葉が出てこないモン。
この世界における『魂』ってのは、どこまで行っても潜在拡張子モン。何故なら地球人類がイグ・ウラー、つまりは魔法力への適応性が低すぎるモン。だから神秘世界から単体領域を通した現実への干渉が出来ないんだモン。
はぁ?意味が分からんってぇ?
しょ〜がないモンねぇ…もっと噛み砕いて説明してやるモン。
前提として、肉体が魔法力に適応してないモン。これは前にも説明したモン。ここから掘り下げるモン。魔法力を水としてイメージするモン、それを貯めておく貯水槽、そして中身を取り出す放出口の役割を肉体が持っているモン。
つまりは、現実世界にある肉体が、タンクと蛇口の役割を果たしてるモン。
なら【あの魔女】達みたいに大量の魔法力を持った“魔法少女”がもっと居ても良いって?
悪くない着眼点モン。タンクであれば貯蔵限度があってもおかしくないし、蛇口にも放出量の差があって然るべきモン。
先に1つ答えるなら、肉体は成長するものモン。その中身に適応出来る身体へ自然と変化するモンから、肉体だけではあんまり参考にならないモン。それに、残念な事に地球人類共の蛇口は錆び付いて動かないモン。そのへんを気にするだけ無駄モン。
どうせ生身で魔法が使えないのに変わりないモンから、モンは個人の魂に注目してるモンよ。
んじゃ、続きいくモン。
貯蔵槽、放出口が肉体なら、魂は水源でありホースやフィルターとかの変換装置の役割を持つモン。
モンの言う魂の『容量』ってのは、水源の勢いと太さ、変換装置の大きさや効率を指してるモンよ。これの7〜8割は生まれ持った素質、努力や思想でどうにかなる領分じゃないモン。
おかげで期待できる“魔法少女”が少ないったらありゃしないモン。
オッケーモン?
肉体がタンクと蛇口。
魂が中身と変換装置モン。
とりあえず、デカけりゃデカい方がいいモン。
はぁ?肉体と魂は同一ぅ?魂は存在しないぃ?
なぁぁにほざいてるモンか、同じな訳が無いモン。しかも存在しないんじゃなくて、地球人類共がそれを観測出来てないだけモン。お前、モンの話聞いてたかモン?
…コホン、モン。
肉体とその精神は、重なり合う別の世界にそれぞれ存在するモン。そして個を担うものが魂であって、それが2つの世界を渡す橋になってるモン。
難しく考えちゃいけないモン。
肉体と魂、魂と精神が繋がってるとでも思えばいいモンよ。お前らの性格は兎も角、個性やら資質なんかはこの魂に寄るんだモン。
だいぶ無駄話をしたモン。
ざっくりと魂の容量については理解してくれたモンか?次行くモンよ。
次は『適性』モン。
例えるなら、ゲームとかで見る
ただし、注意する点があるモン。
これもさっき言ったモンね、あくまでも地球人類共にとっては潜在的な能力モン。呼び起さなきゃ意味ないモン。仮に運動機能の資質も持っていても、地球人類にはどうすることも出来ないから運動音痴のまま奴だって沢山居るモン。
で、その資質を無理矢理でも刺激して、ついでにそれを強化して扱える状態にするのが変身モン。つまり“魔法少女”になるって事モン。
その一時的な強化のおかげで、錆びついた蛇口が動かせる様になるモンから、変身中は魔法が使えるようになるんだモン。
因みに、変身中のコスチュームはこれに左右されるモン。魂の個性と資質を参照した潜在的なイメージで、本人の意思とは関係なく決定するモン。諦めろモン。モンでもお前らでも、そうなったらどうしょうもないモン。
これらに加えて…いや延長でもあるモンね。
使う魔法の種類がこれで決まるモンね、変換装置って言ったのはこういう事モン。千差万別モンね。お前らなら、この辺は何となく察っしてるだろうモンよ。
つまり、資質と性格は別に関係無いモン。
猪突猛進全身全霊の超好戦的な“魔法少女”が居たとして、使う魔法は支援特化ってのは十分にありえるモン。まっ頑張れモン。
あぁ…特例ってのはあるモンね。型に嵌まらない魂と呼ぶべきモンか、ちょっと悩みどころモン。
モンが見たことあるのだと、変身したら人間辞めちゃうタイプの“魔法少女”モン。その子自身は特別強い訳じゃないモンけど、変身したら
魂の形状というか特性というか何というか、人間の肉体の中に別の生き物の魂が入ってるモン。世界に1人2人は居る珍しい存在モンね。
おおっと蛇足も程々モンね。
最後に『強度』を語ってやるモンよ。
これは文字通りの強度モン。
…冗談モン。この強度がハチャメチャに大事な所だから心して聞けモン。“魔法少女”に成るための絶対評価基準モンからね、正直モンは殆ど強度しか見てないモン。強度6割、容量3割、他2割ぐらいが“魔法少女”の選定注目ポイントモンね。
この強度が何に掛かっているかって話モン。分かりやすいとこでは変身中の攻撃、防御の性能に補正がかかるモン。同じ大きさのハンマーでも、木製と鉄製では伝わる力が違うのは理解できるモン?でもこれは弱くても量で補えるモンから、容量がデカければ何とかなるモン。
まだあるモンよ。
魂にかかる負荷への耐性モン。今言った防御と似てるモンけど、全くの別物モン。
説明より先に、魂への負荷ってのを簡単に教えてやるモン。
お前ら、ストレスって抱えてるモンか?超簡単に言えばストレス耐性、精神的刺激への抵抗力モン。つまり何かって聞きたいんだろモン?どんな状況でも一定の力を発揮出来る才能、とも呼べるモン。
精神的刺激は何も悪い事だけじゃないモン。例えば誰かから応援してもらう、誰かを守る為に奮い立つとかも含まれるモン。ほら、物語の主人公が特定の状況下で超強化する時があるモン?割と近いモン、強度が強ければ強いほど、それらへの耐性が高いのは説明の通りモン。魂ってのは、その限界を超えた時に、一時的もしくは恒久的に補正が掛かるモン。
ん〜、お前らが分かりやすい例え…例え…んん〜…モン!あれモン!
スポーツとかやったことあるモンか?別に勉強でも仕事でも何でもいいモン。その中で明確に何かが分かったとか、理解したとか、掴んだとかの経験は無いかモン?近い感覚では閃きとかアハ体験とかモン、無いかモン?
分からないなら諦めろモン。モンはこれ以上の伝え方が分からないモン。分かったなら話の続きに行くモン。分からない奴も続きに行くモン。
で!
魂への負荷耐性に戻るモン。
負荷『耐性』モン。耐性を超えたらどうなると思うモン?
当然、壊れるモン。
砕けかけたそれを持ち堪えるかどうかも、魂の強度によるモン。自己を保持しようとする能力だって強度モンから、それが高い程崩壊に時間が掛かるモン。まぁ、“魔法少女”なら一回は崩壊してるモン。だって初めての変身に掛かる負荷が、在り方の改変モンから壊れて然るべきモン。それを耐えて修復する時に、今までの限界を超えた強度へ発展するんだモンよ。超回復と呼んでもいいモン。
ただし、問題もあるモン。
強度が高いってのは、限界値が高いって事モン。つまり飽和時の蓄積が大きいって事になるモン。そこから耐えられるかどうかは、本人の意志と気合と運次第モン。
駄目ならそのまま御陀仏モン。ぶっ壊れた魂は、少しずつ歪んで滅んで行くモン。
じゃあそこそこの強度の魂の子を“魔法少女”にしろって?
話聞いてたかモン?
強度は攻撃、防御性能にも影響するモン。強くなければこの先は生きていけないモン。
関連する余談モンけど、今の“魔法少女”界隈ではバフよりデバフの方が重要視されてるモン。“魔法少女”の自動防御で、味方のバフすら防いじゃうモンからしょうがないモンね。バフを掛けたいなら、防御を突破出来るだけの強度か、魔法力の量が必要モン。だから味方に支援なり回復なりが出来るには、かなり上位の資質が必要モン。
けど、受け取る側が意図的に防御をしなければ問題ないモン。出来るかどうかは知らないモン、それにモンならその隙に闇堕ち差せるための細工をするモンね。出来れば防御の放棄はしてほしくないモン。
さぁて、思った通り話が散らかったモンね。
んじゃっ!纏めるモン。
魂にはざっくり『容量』『適性』『強度』のパラメータが存在してるモン。これらによって魔法力の量、魔法の効力、魔法力を使う攻撃と防御能力に補正が乗るんだモン。
強度を超えた負荷が掛かると壊れるモンけど、耐えるかどうかは本人次第モン。耐えたら超回復と強化モンね、割の合わない賭けみたいなものモン。
以上、出来るだけ噛み砕いた説明だったモン!
じゃあな! モン!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます