第20話 目を開けた先は地獄!
アリステラは思う、
全ての意識を失って廃人になっていた時に
この世界に連れ戻してくれた恩人のクリスさん
心の奥底まで潜り
生きる目的を与えてくれた!
【不幸な見捨てられる民のいる世界の改善】
【この変革を妨害するものへの復讐!】
目に見えるわかりやすい形で
この国を支配している教会と
トップの教皇に復讐するために!
生きる目的を取り戻し
そのための力をつけるために
修行に出されたはず!
今はどう見ても監獄のようなところにいる
最下層の修道院見習い!
粗末な服装を着せられ
食事も最低限、規則正しい生活
色々な戒律でがんじがらめ
1週間訓練してくれるはずの
エメロードなど現れやしない!
代わりに神官長の女性による
スパルタ虐待にあっている!
規律違反をしたらしく永遠に
叩かれたり説教言葉の暴力
この人は何をしたいのだろうか?
☆☆☆
教皇様いくらなんでも、
あのような子供に
【呪いのアイテム】までつけて躾けて
訓練するのは無理があるのでは!
まだまだお優しいぐらいです!
昔なら罰として
睡眠時間さえ与えられず
水さえかけられました!
あと、例の孤児院の英雄や
聖女とは悟られないように!
公表すれば更なるお布施の資金が集まるのに
と俗物的に残念と意見を出す神官長
神官長 スフィア
29歳の若さだが
まあBBAの一歩手前
規律にうるさく真面目で硬い存在
正義感は強い!
回復魔法に優れ
厳しい指導者としても有名
鬼の教官と修道女からは恐れられている
☆☆☆
アリステラの寝所にお忍びで
エメロードが嫌味を言いに訪れる!
「貴方の頭では言葉での修行での習得は
とてもできそうもないと判断しました!」
期間も無いので身体に教え込んで
鍛えます!
その前に【祝福】がまだでしたね!
レベル10まで到達した
アリステラは助祭のアコライトになる
適正はクリアしている
推薦などは要らないのだが
本来ならばそれなりのお布施が必要
それはエメロード権限で免除!
「ハレルヤ、ハレルヤ」
【汝の進むべき行き先を神は選ぶであろう】
【祝福の結果】
助祭の『アコライトに転職』
基本ステータスがかなりあがり
スキルに【ヒール】【クリアランス】
回復と状態異常回復2種覚える
レベルが相当上がらないと呪いは解けない!
教皇様からの直々の祝福は本来ならば
貰うのが不可能な
とても名誉なことでもある!
能力アップに大幅なプラス補正がつく
【ステータス オール+15】
【これだけは言っておきます!】
【女神の嫉妬】と言う本来ならば
罪人につけるアイテム
私以外では解除できないものを付けました!
魔力の使い方を誤るとひどい場合
【死に至ります!】
言いたいことも言い終えたのが
アリステラからの罵詈雑言を無視して
何事もなかったかのように立ち去る!
いつまでもつやら
「二、三日で逃げ出すんじゃないかしら」
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