学区内・クローズド・サークル

まるで絶海の孤島みたいだ

嵐が閉ざす不穏な学校

ほんとクローズド・サークル・チック

期待のふちが哀しみで焦げる


プライベートアイはいない僕らだ

救いのビーナスもねた時代だ


僕ら学区内・クローズド・サークルで今

早送りしたい青春を 顔のない生徒たちと

雨空だけが繋がる夜 しずく模様のスキップ

まだ己を見限らないで 現実をいたむしか


言わば吹雪の山荘じゃないか

何も見えない手狭な教室 

いつかクローズド・サークル・アウト

希望の底で哀しみがけむる 


ホームズもポアロも来ない僕らか

正義のヒーローも逃げた時代か 


未だ学区内・クローズド・サークルにただ 

やり直ししたい生活を 色のないシルエットと 

優しさにさえ怯える明け 孤立無援でストップ

もう僕らを置いてかないで 静寂に祈るしか


いつかどこかだれとって

何をなぜかどうするかって 

変幻自在のはずだって

今の全てを受け止めると

哀しみに涙を供えた


僕ら学区内・クローズド・サークル・アウト

泣き笑いできる青春を 寄り添って混ざる君と

青空がまた繋がる朝 七色なないろ虹とリセット

今ここでも何かできると 切実に足掻あがくのみ 

切実に生きるのみ

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