戦国歴史転換物語

アストラル

プロローグ

「じゃあな!また明日、遥斗!」


「うん!また明日!」


何気ない会話だ。俺は北川遥斗。いたって普通の中学2年生だ。友達もたくさんいるし、両親だって兄だって優しい。そんな恵まれた環境で生活をしている。今日だって友達と普通に帰っていたのだが、


「うわっ、ここで雨かよ…」


帰っている途中、いきなり雨が降ってきた。まだ家まで1kmほどある。どうしよう…と考えていると、


「あ!そういやここに神社があったな…ここにいさせてもらおうっと!」


実は帰る途中の通学路には【草薙くさなぎ神社】という神社がある。ここで雨宿りさせてもらおうと考えて神社に走って行くのだった。




「ふぅ…助かった」


3分で到着したため、そこまで雨に濡れることもなかった。


「しっかしこの神社の名前不思議だよなぁ…この辺りの地名に『草薙』ってないのに…」


そんなことを考えながらウトウトとしてしまい、そのまま眠ってしまうのだった。





「……ハッ!」


2時間後、俺はやっと目を覚ました。もうすでに周りは暗くなっており、いつの間に

か雨もやんでいた。


「じゃあ帰るか…っとその前に」


俺はお世話になった神社に挨拶するべく本殿の方へ向かった。そしてお参りを済ませて帰ろうとしたその瞬間、


「な!?」


いきなり本殿の中にある剣が光って辺り一帯を光が埋め尽くした。眩しすぎて思わず目をつぶってしまった。少し経ってから目をあけてみるとそこは…


「は!?どこだよここ…」


周りでは刀や槍を持った人たちが戦っていたのだ。いや。それよりも、


「ここ一体どこなんだよぉ〜」


全く知らないところにきた俺であった。

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