455_コーヒーに砂糖って入れてもいいの? #健康 #食べ物

「アメリカのタイム誌の表紙を飾ったこともある松下幸之助は『塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない。だが、なめてみればすぐ分かる』と言ってます。この世の中には百聞は一見に如かずってことが多いですよね」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『コーヒーに砂糖って入れてもいいの?』です。よろしくお願いします」


「読者様はコーヒー、飲んでますか?」


「コーヒーが健康にいいことは今まで散々紹介してきました」


「少し前にもコーヒーに牛乳を入れると健康効果がアップする、なんてお話を取り上げました」


「ですが、コーヒーに入れるのは何も牛乳だけではありませんよね?」


「そう、砂糖です」


「今回は、コーヒーに砂糖を入れた場合に、健康効果に変化があるのか調べてくれた研究を紹介しようと思います」


「ブラックが飲めない読者様必見の内容となることでしょう」


「参考文献は中国の南方医科大学の研究となります」


「研究者はUKバイオバンクのデータを使用して、7年間の記録から健康な17万1616人のデータを集めました。平均年齢は55歳です」


「参加者がどれくらコーヒーを飲むのか、砂糖を入れるのか、人工甘味料を使っているのか、などを調べました」


「そして、ブラックコーヒーを飲んでいる人と砂糖入りのコーヒーを飲んでいる人の死亡率を調べました」


「さて読者様はどう考えますか?」


「一般的に砂糖はあまり健康にいいイメージはありません」


「コーヒーのメリットを打ち消してしまうのでしょうか?」


「それとも、少しくらいの砂糖ならコーヒーのメリットはそのまま残っているのでしょうか?」


「もしくは、牛乳と同じでコーヒーのメリットを増幅してくれる素晴らしい調味料となってくれるのでしょうか?」


「はたして結果はどうなのでしょうか?」


「砂糖入りのコーヒーを飲んでいる人を調べた結果、死亡率がーー」


「下がっていました!」


「コーヒーに砂糖を入れても、コーヒーの健康効果を打ち消すようなことはありませんでした」


「砂糖を入れてコーヒーを飲んでいる読者様、よかったですね。これからも砂糖を入れても問題ないですよ」


「どれくらい死亡率が下がるのかと言いますと、けっこう下がることも判明しています」


「コーヒーをまったく飲まない人に比べて、ブラックコーヒーを飲んでいる人の死亡率は約20%下がっていました」


「対して、砂糖入りのコーヒーを飲んでいる人の死亡率は約30%下がっていました」


「読者様、コーヒーには安心して砂糖を入れていいのです。甘いコーヒーを飲んでいもいいのです。ブラックにこだわる必要はありません」


「ただし、参加者がコーヒーに砂糖を入れる量は平均して小さじ一杯でした」


「大量に入れると、さすがにコーヒーのメリットも消えてしまうので、コーヒーには砂糖を一杯だけ入れて飲むようにしましょう」


「砂糖たっぷりのコーヒーは健康効果を台無しにします。砂糖は控え目にしましょう」


「実験では、砂糖の代わりに人工甘味料を入れている人もいました。その人たちを調べた結果、いい結果は得られませんでした」


「人工甘味料を使っている人たちの死亡率が下がっている、というのは確認できませんでした」


「読者様、人工甘味料は摂取カロリーが少ない、血糖値を上げにくくする、などのメリットが叫ばれていますが、コーヒーの選択肢としては芳しくないようです」


「人工甘味料を使うくらいなら、普通に砂糖を使った方がいいでしょう」


「ちなみにコーヒーの種類は関係がないことも明らかとなっています」


「参加者に、インスタントコーヒー、豆から挽いたコーヒー、カフェイン抜きコーヒーなど、どの種類のコーヒーを飲んでいるのか調査しました」


「ですが、どれも同じように効果がありました」


「以前にも”335_コーヒーってのは寿命も伸ばしてくれるそうな”ではインスタントコーヒーと豆から挽いたコーヒーの両方で死亡率が下がるのが確認されています」


「コーヒーは種類に関係なく健康効果がありますので、あまりこだわりを持たずにコーヒーを飲みましょう」


「とにかくコーヒーは健康にいい!」


「ただし、飲みすぎには注意してください」


「今回の研究でも2杯から3杯飲んでいる人の死亡率が特に下がっていました」


「カフェインの過剰摂取は害になることもあります。一日のコーヒーは多くても4杯くらいがいいのではないでしょうか?」


「まあ、個人の体質によってカフェインへの耐性は違います。カフェイン耐性が強ければもう少し多くてもいいかもしれません」


「逆にカフェインに弱い人は1杯や2杯に抑えましょう」


「無理をして、体調を崩したら元も子もありません。適切な量のコーヒーを飲みましょう」


「人には向き不向きがあります。それを見極めるのも大事ですよ」


「読者様がコーヒーと適切に向かえますように、ということで今回のまとめです」


「研究者は17万人以上を対象にコーヒーを飲んでいるか調べたよ」


「すると、コーヒーを飲んでいる人は死亡率が下がっていたよ」


「しかも、ブラックコーヒーでも砂糖入りのコーヒーでも問題なかったよ」


「でも、人工甘味料を入れていた場合は意味なかったよ」


「読者様、コーヒーを飲む際は、ブラックか砂糖を入れて飲みましょう。人工甘味料はNGです」


「コーヒーのメリットが砂糖を入れても消えないのはありがたいです。バリエーションが増えます」


「ブラックコーヒーばっかり飲んでいる人はたまには、砂糖入りのコーヒーを飲むのもいいでしょう。反対も同じですが」


「とにもかくにも、コーヒーのメリットは簡単には消えなさそうなので、普通のコーヒーに飽きたら色々な飲み方を試すのも悪くないでしょう」


「……コーヒーのアレンジレシピを調べたほうがいいかしら?」


「ということで、今回は『コーヒーに砂糖って入れてもいいの?』でした。知識が増えましたか?」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」


「次回の『仕事中にネットサーフィンをしても問題ない』で、会いましょう! バイバイ」



参考文献

Association of Sugar-Sweetened, Artificially Sweetened, and Unsweetened Coffee Consumption With All-Cause and Cause-Specific Mortality

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