456_仕事中にネットサーフィンをしても問題ない #ビジネス #スマホ

「学習院大学を卒業している宮崎駿は『インターネットの検索による、なんというのか、コピー文化というようなものがいまの世の中を支配していますが、どうなのでしょうか。これ、四十年来の謎だったんだというようなことが、あっさりチョロッと出てくる。で、チョロッと消えていくんですね』と言ってます。現代の時間の流れはとても早いです。気を抜くとすぐに時代に取り残されます」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『仕事中にネットサーフィンをしても問題ない』です。よろしくお願いします」


「読者様はサイバーローフィングをしていませんか?」


「サイバーローフィングとは、仕事中にスマホやネットを見る行為のことです。もちろん仕事は関係のない行為のことです」


「え? 『見ている』ですか。そうですか、そうですか」


「ダメですよ、ちゃんと仕事をしないと、と叱りたい所ですが、大丈夫です。安心してスマホを見てください」


「というのもですね、仕事中にスマホやネットを見ても生産性は落ちないことが判明したからです」


「えぇぇぇっ!? と思う内容ですが真実です」


「今回は仕事中にスマホを触っても生産性が落ちない研究を紹介したいと思います」


「参考文献はイスラエルのハイファ大学が行った研究となります」


「研究者は463人の大学の職員にアンケートを行いました」


「仕事はどれくらい大変か、仕事中にどれくらい退屈を感じるか、仕事中にスマホをどれくらい触るか、他にも生産性を低下させる行為をしていないか確認しました」


「そして、調査結果を分析した所、先の仕事中にスマホを見ても仕事の生産性は落ちない、という結果に至りました」


「面白いですよね。仕事中のスマホは、要するにサボりです。サボっているのに、生産性には影響を与えないのです」


「どうしてなのでしょうか? 読者様は理由が推測できますか?」


「息抜きをしたら、気分がリフレッシュされて、その後の仕事が捗るようになるのでしょうか?」


「もしくは、本気を出していないのでしょうか? 本来30分で終わる仕事を1時間かけて行っているので、ちょっとくらいサボっても問題ないのでしょうか?」


「実は、生産性が落ちているけど気づいていないのでしょうか?」


「仕事をサボった分だけ実際は生産性が落ちているけど、それに気づいていないお間抜けさんなのでしょうか? 真実なら残酷です」


「はたして、仕事中にスマホを触っても生産性が落ちない理由とは何なのでしょうか?」


「研究者によりますと、スマホを触るのは暇だから、だそうです」


「つまり、仕事が少なく、退屈を感じている時にスマホに手が伸びてしまうようです」


「サボった所で、元々の仕事量が少ないので生産性に支障がない、ということです」


「まあ、言われてみれば納得です。仕事が立て込んで忙しい時にスマホには手は伸びません。そもそもスマホを見ようという意識すらないはずです」


「スマホを触るのはいつだって暇なときです」


「暇なときにスマホを触るから、生産性に影響が出ないのです。単純な話でしたね」


「読者様、仕事中にスマホに手が伸びたらそれは暇な証拠です」


「とはいえ、スマホに時間を使いすぎるのは問題です」


「少しの息抜きは問題ないですが、何時間もスマホを触っていたら流石に生産性は落ちます」


「ほどほどにしてくださいね。何時間もスマホを触って仕事が終わらないのは自業自得です。定時で帰れるのに残業していては目も当てられません」


「それと、仕事中にスマホを触るのはメリットもあります」


「今までのお話は仕事中にスマホを触っても生産性が落ちない、というものでした。マイナスがないだけなのでメリットと言えるかちょっと怪しいです」


「しかし、はっきりとしたメリットもあるのです」


「それは、ストレスの軽減です」


「別の研究でサイバーローフィングの直接的なメリットを調べた所、ストレスの多い職場で行うとストレスが緩和されることが判明しました」


「読者様もストレスが多い職場で働いているなら、息抜きにスマホを見ましょう。ストレスが少なくなりますよ」


「ストレスの少ない職場ではメリットにはなりませんので、覚えておいてください。そもそもストレスが少ないのなら関係ない話です」


「他にも、面白い動画を見るとやる気がアップしたり、離職率を下げる効果も期待できます」


「サイバーローフィングにはメリットがたくさんあるので、会社側もある程度は目溢ししたほうがいいのでしょうね」


「問題があるとするなら、サイバーローフィングの利点を理解できる経営者が存外少ないことでしょうか」


「とにもかくにも、仕事中にスマホを触ったからといって、気に病む必要はありません。仕事に真面目に取り組めない出来損ない、とは思わないことです」


「人の集中力には限界があります。適度な息抜きをすることで生産性を高めましょう。以前にも”428_マイクロブレイクが仕事のパフォーマンスを高める”でお話ししたように、短い休憩はとても効率を上げてくれます」


「むしろ、ぶっ続けで働くほうが生産性が落ちます。読者様、適度な息抜きを覚えましょうね」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は仕事中にスマホを触る、サイバーローフィングについて調べたよ」


「するとサイバーローフィングをしても仕事の生産性が落ちないことが判明したよ」


「どうやら、サイバーローフィングをするのが暇な時だからみたい」


「暇なときに時間を潰しているだけだから、生産性には影響を与えないみたい。でも、スマホをずっと見続けてたらダメだよ。取り返しがつかなくなるね」


「とにもかくにも、仕事は適度にサボっていいです。勤務時間のすべてを働く必要はありません。適度に息抜きしましょう」


「……ちょっと疑問なんですが、息抜きとサボりの違いは何なのでしょうか? 同じなんでしょうか?」


「……ということで、今回は『仕事中にネットサーフィンをしても問題ない』でした。知識が増えましたか?」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」


「次回の『パクチーが食べられないのは遺伝子のせい』で、会いましょう! バイバイ」



参考文献

Cyberloafing as a coping mechanism: Dealing with workplace boredom

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