438_手元を見れば真面目な性格か判断できる #性格 #ファッション

「虚弱だったため学校に行けず独学で勉強したアレキサンダー・ポープは『我々の判断は腕時計と似ている。一つとして同じ時を指さないのに、めいめい自分の時計をあてにしている』と言いました。同じ判断をしていると思っても、実際には些細な違いがあります」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『手元を見れば真面目な性格か判断できる』です。よろしくお願いします」


「読者様、真面目な性格は手元に表れる、と言われて信じられますか?」


「手元を見るだけで性格を見抜くなんて不可能、と思っている読者様もいるかも知れませんが、事実です。手元のある物を見れば、その人が真面目かどうか判断できるのです」


「今回は、手元で相手の性格を見抜く方法を紹介したいと思います。初対面でも、手元を見れば信じられるかの判断材料になります。是非、覚えておきましょう」


「参考文献はイギリスのランカスター大学が行った研究となります」


「まず、研究者は112人の参加者に対して、ビッグ5という性格診断テストを行いました。対象者は17歳から54歳、62.5%が女性」


「ビッグ5とは、協調性、外向性、誠実性、開放性、神経症的傾向の5つから性格を診断するテストです。心理学の世界では一番信頼のおける性格診断となっています」


「そのビッグ5の結果、手元にある物をしていると、誠実性が高いことが判明しました。つまり、真面目だと診断されたのです」


「さて読者様、誠実な人がしているある物とは何だと思いますか? ヒントは手元です」


「手にするものといえば、指輪? ブレスレット? 手袋? マニキュア? それとも別のもの?」


「どれだか分かりますか?」


「正解はですねーー腕時計でした!」


「性格診断を行った上で、腕時計を着けているか確認した所、腕時計をしている人のほうが誠実性が高かったのです」


「読者様も初対面の人に会ったら腕時計を見ましょう。着けているとその人は高確率で真面目な人です」


「とはいえ、100人ちょっとの研究では誤差が出る可能性があります。研究者は同じ内容の実験をオンラインで行いました」


「638人の参加者。年齢は18歳から54歳でした」


「その結果、先程と同じ結果が得られました」


「腕時計を定期的に着けいている、と回答していた人の誠実性を調べた所、やはりスコアが高かったです」


「この研究では時間を気にする必要があるかも調べています」


「勤務時間がシフト制か、固定制か確認しました」


「シフト制の場合、毎日違う時間に出勤する必要があります。その分、遅刻しないために、腕時計をしたほうがいいです」


「しかし、シフト制だからといって、腕時計をしている割合は増えませんでした」


「時間の確認はスマホでもできます。わざわざ腕時計をする必要はないのでしょう」


「つまり、腕時計をする必要がないのに、腕時計をしているような人が真面目だということでしょう」


「ですが、ここまでの研究はあくまで性格診断の結果です。次に研究者は実際に腕時計をしている人は誠実なのか確認する実験を行いました」


「90人の参加者を集めて、時間を守るかどうかの実験を行いました」


「内容は至ってシンプルです。予約時間を参加者に伝えて、その時間を守るかどうか調べただけです」


「ちなみに、参加者は以前に目的地に行ったことがあるので、迷うことはありません」


「そして、腕時計をしている人と腕時計をしていない人で到着時間を比較しました」


「その結果、腕時計をしている人のほうが、予約の時間より早くに着いていることが判明しました」


「腕時計をしている人は、一番遅く到着した人でも時間ぴったりでした。つまり、遅刻した人は一人もいません」


「対して、腕時計をしていない人は、到着時刻がギリギリな人が多く、遅刻している人もたくさんいました」


「腕時計をしている人は約束を守る意識が高いのです」


「読者様も、相手が約束の時間を守ってくれるか不安なら、腕時計をしているか見ましょう。しているなら安心できます。していないようなら、相手が遅れてもいいように調整しましょう」


「腕時計をしている人の誠実性が高いのは間違いないのですが、他の性格スコアも高いのかと言われるとノーです」


「腕時計の着用者は誠実性は高いですが、外向性と開放性に関してはスコアが少し低かったです」


「もしかしたら、腕時計をしている人は他人と話すのが嫌いだったり、好奇心が弱いかもしれません」


「読者様が、外向性が高い人や開放性が高い人が好きなら、腕時計をしていない人を選びましょう。ただし、時間は守ってくれませんが……」


「まあ、あくまで傾向なので、すべての人が当てはまるわけではありません。参考程度に覚えておいてください」


「科学はあくまで全体の傾向を知る術でしかない、という所で今回のまとめです」


「研究者は、腕時計をしている人としていない人の性格を調べたよ」


「すると、腕時計をしている人は誠実性が高かったよ。つまり、真面目だったよ」


「さらに、約束の時間を守るかの実験を行ったら、腕時計をしている人は約束の時間を守ることが判明したよ」


「やっぱり、腕時計をしている人は、真面目みたい」


「読者様も相手が真面目か知りたければ、手元を見てね。腕時計をしていたら、安心できるよ」


「ただ、最近の腕時計は色々な機能がついています。何か知りたいことがあって着けていることも考えらます。他にもファッションアイテムとして着けている可能性もあります」


「腕時計を腕時計として見ていない人には、関係ないのかもしれません」


「まあ、真面目かどうかの判断材料の一つにはなると思いますので、覚えておいて損はないでしょう」


「ということで、今回は『手元を見れば真面目な性格か判断できる』でした。知識の足しになれば幸いです」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」


「次回の『【謝罪の技術】相手に許してもらえる効果的な謝罪の仕方』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」



参考文献

Watch-wearing as a marker of conscientiousness

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