427_【人体の神秘】人間の隠された特殊能力が明らかになった件 #能力 #才能

「アメリカの社会哲学者エリック・ホッファーは『人間の道具と武器は、特殊器官の欠如を補って余りあり、その学習能力は、生来の技術と器官の適応能力以上のことを成し遂げた』なんて言ってます。特殊な能力なんて必要ないのかもしれません」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『【人体の神秘】人間の隠された特殊能力が明らかになった件』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は特殊能力が欲しいと思ったことはありませんか?」


「実は、一部の人間には特殊能力が備わっていることが判明しました」


「そこで、今回は人間に秘められた特殊な能力についてお話ししたいと思います」


「もしかしたら、読者様も特殊能力の持ち主かもしれません。漫画のキャラクターみたいになるのも夢の話ではなさそうです」


「今回の参考文献はアメリカのカリフォルニア工科大学の研究となります」


「研究者は磁場について調べました」


「磁場とは電流が作り出す場のことです。小学校の理科の授業では、磁石と砂鉄を使って習います」


「そんな磁場ですが、一部の動物は利用していることが既に判明しています」


「渡り鳥は進む方向を決めるために地球の磁場を利用します。ウミガメも磁場を利用して産卵場所を選んでいます」


「他にも、ミツバチは視覚や嗅覚と同じレベルで磁場に反応しています」


「この磁場ですが、実は人にも感知する能力が備わっていることが判明しました!」


「磁場を感知するなんて一部の動物の特権だと考えていた読者様、その考えは間違っていますよ。人間にもあります」


「研究者は、36人の男女を集めました。年齢は18歳から68歳まで」


「参加者はファラデーケージと呼ばれる、特殊な場所に入ってもらいました」


「ファラデーケージとは、導体に囲まれた空間のことです。この空間は外部の電場が遮られるだけでなく、内部の電位はすべて等しくなります」


「また、自由に空間内の磁場を調整することもできます」


「要するに磁場を自由自在に扱えます。磁場を調べるのには打ってつけな実験装置なんです」


「参加者にはファラデーケージに入ってもらい、暗闇の中で椅子に座ってもらいました」


「ケージ内に磁場を発生させて、参加者が磁場を感知できるの観察しました。発生させた磁場は実験室がある北緯60度の環境を再現しました」


「その結果が、人には磁場を感知する能力が備わっている、です」


「地球の磁場というのは本当に微弱です。市販されている磁石の100分の1程度の磁力しかありません」


「その微弱な磁力を感じ取ることができるのです」


「ただし、全員が全員、磁場を感知したわけではありません。参加者のうち、4人が磁場の変化を感じ取っていました」


「参加者には脳波を測定するためにEEGを着けてもらって、実験を行いました」


「4人に関しては、磁場が変化するとアルファ波の振幅が60%減少していたのです」


「アルファ波は強い感覚刺激を受けると減少することが知られています。今回の磁場を受けた際の変化とパターンが一致していました」


「このことから、一部の人には磁場の感知能力が備わっていると言えるのです」


「どうですか、面白くないですか?」


「このまま実験が続けられて、磁場を感じ取る能力が解明されたら、人は磁力を操る能力を手に入れるかもしれません」


「もちろん、夢物語なのは承知していますが、夢のある話だと思いませんか?」


「ただ、磁場を感知する能力があると言っても、主観的には誰も変化に気づいていませんでした」


「アルファ波が変化しなかった参加者はもちろんのこと、アルファ波に変化があった参加者も磁場が変化したことを知覚していませんでした」


「磁場を感じ取るのは夢のまた夢かもしれません」


「それに、磁場を感知できる理由も、感知した磁場をどのように利用するのかも不明のままです」


「磁場については、今後の研究が待たれます」


「人には、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚と様々な手段を使って、外部の情報を集めます」


「わざわざ磁場に頼る必要がありません。そのため、磁場を感知する能力は恒常的に備わっていないのでしょう」


「読者様に磁場を感知できる能力があっても、意識して利用するのはほぼ不可能です」


「もしかしたら、磁場を感知して方角が分かるかもしれません。異様に方角を当てられる人がいたら、その人は磁場を無意識に感じ取っているのかも?」


「磁場を感知する能力があってもなくても困らないよね、という感じで今回のまとめです」


「研究者は、特殊な空間に参加者を入れて、磁場を発生させたよ」


「すると、一部の人には磁場を感知する能力が備わっていることが判明したよ」


「でも、それだけだよ。磁場を感知できる理由も、磁場の使い道も不明だよ」


「今後の研究に期待だね」


「磁場を感知する能力が一部の人にしか備わっていないのか、その理由は個性だと考えられています」


「右利きの人もいれば、左利きの人もいます。言語が得意な人や数学が得意な人、音楽や芸術が得意な人もいます」


「人によって才能が違うように、磁場を感知する能力も同じです。才能があれば感知できて、才能がなければ感知できない」


「要するに、才能がない人は諦めましょう」


「磁場を感知しても生活には何の役にも立たないです」


「磁場を感知する能力がなくても、悔しがる必要はありません」


「既に持っている才能を活かすことのほうが大事です。磁場を感知する能力を羨ましく思わなくて結構です」


「ということで、今回は『【人体の神秘】人間の隠された特殊能力が明らかになった件』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『マイクロブレイクが仕事のパフォーマンスを高める』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Transduction of the Geomagnetic Field as Evidenced from alpha-Band Activity in the Human Brain

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