396_教室に成績が悪い奴がいると成績が落ちる #勉強 #人間関係

「かの有名なビル・ゲイツは『学校は勝者・敗者を決めなくなったかもしれないが、人生は違う。学校によっては君が落ちこぼれないようにしてくれたり、正しい答えが導き出せるまで、何度でも機会をくれる。実際の人生とは全く似ても似つかない』と言いました。学校は何度でもやり直しをさせてくれる、素晴らしい場所ですよ」


「やっほー、人生に役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『教室に成績が悪い奴がいると成績が落ちる』です。よろしくお願いします」


「勉強の成績というのは、様々な要素によって左右されます」


「たとえば、教師です。教えるのが上手な先生と、下手な先生では、後者のほうがなんとなく良さそうです」


「他にも教材も関係しそうです。平易な文で書かれた参考者と難解な文で書かれた参考書では、天と地の開きがあるでしょう」


「そんな成績ですが、実はクラスメイトにも影響されることが判明しました」


「ある特徴を持つ子供と同じクラスになると、自動的に成績が下がることが判明したのです」


「読者様の習い事が順調に進むか、頓挫するかは同級生にもかかっているということです。クラスを選びを失敗しないためにも、知っておいてもらいたいです」


「今回の参考文献はオーストラリアのフリンダース大学と中国の南京財経大学の研究となります」


「研究者は中国の中学生を対象に調査を行いました。全国から112校の中学1年生と3年生を対象にしています。述べ19487人を調べました」


「調査内容は、対象の学生の成績と経歴を調べる、というものでした」


「成績というのはそのままで、国語、数学、英語のテスト結果を調べました」


「経歴というのは、その学生が留年しているかどうか調べました」


「日本と違い、中国では小学生から留年があります。研究でも13%の学生が一度は留年を経験していました。この留年を経験している学生がいるクラスを調べて、他のクラスと違いがあるのか分析しました」


「要するに、クラスに出来損ないがいると、他のクラスメイトにも影響があるのか調べたのです」


「さて、読者様はクラスに出来損ないがいると影響があると思いますか?」


「腐ったミカンは他のミカンも腐らせてしまうのでしょうか?」


「人はミカンとは違います。腐ったミカンの腐敗を吹き飛ばすことができるのでしょうか?」


「はたして、クラスにいる腐ったミカンはどうなのでしょうか?」


「分析の結果、クラスに留年を経験をした生徒がいるとーー」


「他のクラスメイトの成績を下げることが判明しました!」


「腐ったミカンは他のミカンを腐らせていたのです。腐ったミカンは早々に捨てるのが最善だったのです」


「読者様もクラスに入る際は、落ちこぼれがいないクラスを選んだほうがいいですよ。読者様の成績に響きますから」


「出来損ないがいると成績が下がるのなら、反対にクラスに賢い人がいたら成績が上がるのではないか? と思いませんか?」


「安心してください。研究者は、ちゃんと調べてますよ」


「その結果ですね、関係ないことが判明しました」


「クラスに天才がいても他の生徒の成績を引き上げることはありませんでした。なんということでしょう、ネガティブな影響は受けるのに、ポジティブな影響は受けないみたいです」


「賢い奴は勝手に成績を上げるかもしれませんが、普通の奴はちゃんと勉強しないと成績は上がりませんよ。そうそう都合のいいことは起こらないのです」


「クラスに出来損ないがいることで、クラス全体の成績が下がる理由について、研究者は仮説を立てています」


「留年している生徒がいることで教室の空気や交遊関係に影響を与えたことが関係している、としています」


「要するに、クラスに学年は同じだけど年上という異物がいることで、その人に気を使うことになります」


「クラスの雰囲気が変な風になるので、勉強にも影響が出た、と考えているみたいです」


「要するにですね、出来損ないがいるから成績が下がるのではなく、クラスの雰囲気が悪くなることが成績の低下に繋がったようです」


「読者様、学校のクラスを自分で決めるのは難しいですが、習い事や研究室などは自分で選ぶことができます。その際は雰囲気のいいクラスを選んだほうがいいですよ、成績のためにも」


「雰囲気が大事というのを裏付けるデータもありまして、中学3年生を調べたデータでは、留年した学生がいても成績の低下は確認されていません」


「今回の研究の対象となった学校では、学年が上がってもクラス替えが行われません。1年生の時のクラスメイトと3年間過ごします」


「それだけの時間があれば、年齢の差は関係なく打ち解けれます」


「要するに、時間をかけて打ち解けることでクラスの雰囲気がよくなり、成績への影響がなくなったのです」


「読者様、勉強において雰囲気のはとても大事です。雰囲気がよければ勉強がはかどります。しかし、雰囲気が悪ければ勉強は思うように進みません」


「読者様の成績を下げないように、雰囲気のいい場所で勉強をしましょうね、という所で今回のまとめです」


「研究者は中国の中学生の留年状況とクラスの成績を調べたよ」


「すると、留年した生徒がいるクラスでは、成績が悪いことが判明したよ」


「どうやら、留年した生徒がいると、その生徒に気を使うからクラスの雰囲気が悪くなって、その悪さが勉強にも影響を与えたみたい」


「でも安心して、雰囲気がよくなれば、その影響もなくなるよ」


「読者様も雰囲気の悪いクラスに放り込まれたら、クラスの雰囲気をよくすることから始めないと思うように成績を上げれないよ。覚えておいてね」


「それに、留年した生徒が多いクラスでは、学校行事に参加する生徒の割合が少ない、こともアンケートから判明しています」


「クラスの雰囲気は勉強以外の弊害もありますので、気を付けてください」


「仲のいいチームはどんどん成績を伸ばしますが、仲の悪いチームは成績が下がっていく、それだけのことです」


「ということで、今回は『教室に成績が悪い奴がいると成績が落ちる』でした。知識の足しになれば幸いです」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」


「次回の『【先生は誰でもOK】勉強は誰に教わっても同じ』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」



参考文献

Peer effects of low-ability students in the classroom: evidence from China’s middle schools

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る