393_新年の目標達成を手助けする小技 #目標 #言葉
「光電効果でノーベル物理学賞を受賞したアルベルト・アインシュタインは『全体的破滅を回避するという目標は、あらゆる他の目標に優先せねばならない』と言いました。致命的な課題は何をおいても優先せねばなりませんね」
「やっほー、人生に役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『新年の目標達成を手助けする小技』です。よろしくお願いします」
「読者様は目標を立てたりしますか?」
「新年に目標を立てたり、誕生日や記念日に奮起して目標を立てることがあると思います」
「ですが、その目標、達成できてますか?」
「三日坊主とはいいませんが、目標を達成する前に自然消滅していませんか?」
「ということで、新たに目標を立てるであろう読者様に、ちょっとだけ目標達成を手助けするテクニックを紹介したいと思います」
「劇的に目標に近づくことはありませんが、知っているだけで少し目標に近づきます。是非、試してもらいたいです」
「今回の参考文献は、スウェーデンのストックホルム大学の研究となります」
「研究者は12月末に1066人から、新年の目標を聞きました」
「その後、参加者をサポートのあるグループと、ないグループに分けて、目標達成に向けて動いてもらいました」
「また、定期的にインタビューを行って、目標の進捗具合を調査しました」
「1月から12月まで参加者を追跡して、1年間でどれだけ目標を達成できたのか調べました」
「その結果、目標の立て方で目標の達成率が少し違うことに気づけたのです」
「目標の種類は関係なく、あくまで目標の立て方の問題です。健康でもダイエットでも勉強でも、目標への取り組みかたで達成率が変わります」
「さて、どのような目標を立てれば達成率が高くなるのか読者様はわかりますか?」
「ちなみに、参加者が立てた目標ですが、健康に関する目標が一番多く全体の33%でした」
「次いで、ダイエットで20%。3番目は食事の改善で13%となっていました。4番目はスキルアップ、5番目はメンタルもしくは睡眠の改善、それぞれ9%と5%続きました」
「目標は簡単なほうがいいのでしょうか? 難しくすると、達成できるようになるのでしょうか?」
「それとも、目標をたくさん立てて、同時進行するといいのでしょうか?」
「どのような目標の立て方が有効なのでしょうか?」
「分析の結果、目標達成に近づくのは回避目標を立てた参加者より、アプローチ目標を立てた参加者でした!」
「アプローチ目標と回避目標という言葉は聞き馴染みがないと思いますので、説明します」
「アプローチ目標とは、何かをすることに決めるやり方です。勉強の目標を立てたなら、毎日30分机で勉強する、みたいな目標です」
「アプローチ目標に対して、何かをしないことを決めるのを回避目標といいます。スマホを触る時間を減らす、みたいな感じです。ついついスマホを触って、勉強時間が削られるので、スマホをさわらないようにするのです」
「要するに、何かをやめることは難しく、何かを始めるほうが簡単ということです」
「具体的には、お菓子を食べるのをやめるのは難しいですが、お菓子を食べたくなったら運動するほうが簡単というわけです。運動が厳しいようなら、お菓子の代わりにフルーツを食べるなど、できる目標にダウングレードするのもありです」
「読者様も目標を立てる際は気を付けてください。ちょっとした言葉の違いで目標の達成率が変わります」
「え? 『どれくらい違うの?』ですか。確かに気になりますよね。ですが、先にも言いました通り、そんな劇的な差ではないですよ」
「実験で判明したそれぞれの目標達成率は、回避目標を立てた参加者の達成率は47.1%でした。約半数が目標を達成していたようです」
「対して、アプローチ目標を立てた参加者の達成率は、58.9%でした」
「およそ12%、アプローチ目標のほうが目標に近いみたいです」
「劇的な変化ではないですが、ほんのちょっと言葉を変えるだけで、10%以上も目標達成に近づきます」
「とても簡単で、悪くない手段です。読者様も是非、試してください」
「目標達成のテクニックは他にもありまして、フレッシュスタート効果というものがあります」
「これは、新年や新学期の始まり、記念日などのキリのいい日から目標を始めると目標を達成しやすくなる、というものです。気持ちがリフレッシュされるので、目標に邁進できるのでしょう」
「読者様も目標を始める際はキリのいい日から始めてください。誕生日や毎月の一日なんかが有効です」
「目標はちょっとしたことで達成できるか変わってくるよ、という所で今回のまとめです」
「研究者は1000人以上の参加者に新年の目標を聞いて、1年間追跡したよ」
「すると、目標の立てかたで達成率が違うことが判明したよ」
「回避目標よりアプローチ目標のほうがいいみたい」
「回避目標は、何かをやめると決めること」
「アプローチ目標は、何かをすると決めること」
「人は何かをやめるに向いていないよ。何かを始めるほうが簡単だよ」
「ヘビースモーカーが禁煙の目標としてタバコをやめようとしても失敗することが多いです。しかし、タバコを吸いたくなったら飴を舐めたり、ガムを噛むなどをすることで、禁煙に成功する例もあります」
「やめることが難しいものについては、代替行動を用意するといいかもしれません」
「代替行動は同時にできないものがオススメです。ガムを噛みながらタバコを吸うのはできません。目標により近づきます」
「ついついスマホに手が伸びてしまう人は、スマホの代わりに本を読む、と決めるのがいいかもしれません。手元に紙の本を用意しておきましょう」
「読者様が目標を達成できるように願っております」
「ということで、今回は『新年の目標達成を手助けする小技』でした。知識の足しになれば幸いです」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」
「次回の『目標の正しい設定の仕方』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」
参考文献
A large-scale experiment on New Year’s resolutions: Approach-oriented goals are more successful than avoidance-oriented goals
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