381_【恋愛から信頼まで】相手の信頼を得る簡単な方法 #人間関係 #感情
「アメリカの第35代大統領のジョン・F・ケネディは『いい成果を上げる政府の基礎となるのは、国民の信頼である』と言いました。何事も信頼が基本となりますよね」
「やっほー、人生に役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『【恋愛から信頼まで】相手の信頼を得る簡単な方法』です」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は相手から信頼を得たい時、どのような手段を取っていますか?」
「相手の話を聞く? 自分の失敗談を話す? 天気の話? 趣味の話?」
「会話以外だと、見た目に気を配ったり、仕事ができる姿を見せたりでしょうか?」
「様々な方法で相手からの信頼を得ていると思いますが、もっと簡単に信頼を得る方法があるのです」
「今回はどんな相手でも信頼を得られる方法をお話ししたいと思います。しかも、お手軽ですよ」
「読者様には、これから一緒に仕事をする人、初デートの相手、後輩などに使ってもらいたいと思います」
「参考にするのは、アメリカのシカゴ大学の研究となります」
「まず、研究者は176人を集めて、投資ゲームをしてもらいました」
「参加者は投資家かファンドマネージャーのどちらかに振り分けられ、役目を果たします」
「投資家になった場合は、お金をファンドマネージャーに預けることができます。預けられたお金は自動的に2倍になります」
「なんて羨ましい投資なんでしょうか。ごほん、私の気持ちは横においておいて、お金を預かったファンドマネージャーは、投資家に対して自由にリターンを返すことができます」
「ファンドマネージャーは全額を懐に入れることも、全額返すことも可能です」
「つまり、両者に信頼関係があれば、投資家もファンドマネージャーもWin-Winです」
「しかし、信頼関係がなければ、どちらが損をします」
「そんな投資ゲームに、研究者はちょっとした工夫をしました。それによって、信頼感がアップして、両者が得られる金額も大きくなりました」
「では読者様に問題です。研究者がしたこととは何でしょうか?」
「シンキングタイムは読者様の自由です」
「服装を変えさせたのでしょうか?」
「たくさん話しかけるようにしたのでしょうか?」
「肌でも露出したのでしょうか?」
「お腹を一杯にさせたのでしょうか?」
「リラックスできる音楽をかけたのでしょうか?」
「はたして、正解は何でしょうか?」
「研究者が行った工夫とはーー」
「同じ料理を食べてもらう!」
「投資ゲームの参加者に同じ料理、今回は同じお菓子を食べてもらった所、両者の信頼関係が増して、29%も多くお金を得ることができました」
「人にはミラーニューロンというものがありまして、相手と同じことをしていると、相手を信頼する傾向があります」
「そのため、同じお菓子を食べることで信頼感がアップしたのです」
「そう、ポイントは同じお菓子だったのです」
「相手とまったく同じものを食べると、勝手に信頼関係が築かれるのです」
「読者様も相手から信頼されたければ、同じ料理を食べましょう」
「同じ釜の飯を食うという言葉は、苦楽を共にした親しい相手、という意味です。しかし、同じ釜の飯を食うことで、親しくなれるみたいです」
「ただし、注意点があります。やっつけ感を出さないことです」
「選ぶのが面倒なので、相手と同じものにする、というのはいけません。信頼どころか、関係にヒビが入ります」
「なので、メニューを見ながら悩んだ後、『あなたのメニューが美味しそうだから、同じものにする』というのがベストです」
「あくまで相手のことを真似することが大事なんです」
「え? 『相手が優柔不断でなかなか決めてくれなかったらどうするの?』ですか。確かに下手に待つのも危険ですね」
「そんな場合は、料理をシェアしましょう」
「料理が運ばれてきたら、美味しそうだねと言って、料理を分けてもらいましょう。その時は、自分の料理も分けましょう」
「同じ料理を食べることができます。いろんな料理も食べれて、相手と信頼関係も築ける一石二鳥ですね」
「いっそのこと、メニューが一つしかないお店に行くのもありです。自動的に同じ料理を食べることになります」
「世の中には、お菓子をいつも配ってくれる人がいます。そんな人が信頼されるのも、同じものを食べているのが理由かもしれませんね」
「研究者は他にも実験を行っています。参加者を二人一組にしてお菓子の交渉をするゲームを行いました」
「参加者には、甘いお菓子か、しょっぱいお菓子が配られました」
「その結果、同じお菓子で交渉している際は、交渉がスムーズに成立していました」
「どうやら、同じお菓子を持っているだけでも、信頼関係は生まれるみたいです」
「他に、広告でも同じ料理の効果が確認されました」
「参加者に広告を見せて、広告に写っている人物が食べているものと同じものを食べさせました」
「すると、同じものを食べた参加者は、広告の人物を信頼しました」
「しかも、人物だけでなく、人物が紹介している商品についても信頼をしていました」
「信頼している相手の商品だから、信頼できるだろう、と思ったわけです。間接的に信頼が伝わりました」
「かの世界一の投資家ウォーレン・バフェットは朝食に毎日ハンバーガーを食べています」
「部下や投資家から信頼されるのは、誰しもが食べるハンバーガーのおかげかもしれません」
「同じ食べ物を食べれば、信頼感が生まれる、のは間違いないみたいです」
「では、食べ物以外だと、どうなのでしょうか?」
「今回の研究では、同じ食べ物以外に、同じシャツを着てもらいました」
「要するにペアルックの場合、信頼関係が生まれるのか調べたのです」
「真似することで信頼感が生まれるのなら、ペアルックでも信頼感が生まれるはずです」
「実験の結果、何にも関係がありませんでした!」
「ペアルックでは信頼感が生まれることは確認できませんでした」
「第三者が見ても、ペアルックをしている人より、同じ料理を食べている人のほうが信頼感があると判断されました」
「ペアルック、残念」
「学校や職場で、一致団結するためにユニフォームを揃えることがあります。ですが、あまり効果的ではないでしょう」
「ユニフォームを揃えるくらいなら、同じ食卓で同じ料理を食べるほうが、よっぽど一致団結できます」
「まとめて注文したほうが楽、とでも言って、全員で同じものを食べれるように誘導しましょう。チームが一丸になれること間違いなし」
「読者様、食事は楽しむのも大事ですが、戦略的に利用することも可能なんですよ、って所で今回のまとめです」
「研究者は、参加者に信頼関係があると得するゲームに参加してもらったよ」
「ゲームの際にお菓子を提供して、同じお菓子を食べている場合の反応を確認したよ」
「すると、同じお菓子を食べている参加者は、信頼関係が築かれて、稼ぐお金が多かったよ」
「同じ料理を食べると信頼関係が築かれることが分かったよ」
「読者様も、デート相手、ビジネスパートナー、スポーツチームのメンバーなど、仲良くなりたい人がいたら、その人と同じものを食べるようにしましょう」
「研究者によりますと、まったく同じ食べ物でなくても、似ている食べ物でも効果があるそうです」
「味違いくらいは許容範囲です」
「ただ、信頼のために無理はしないでくださいね。アレルギーや嫌いなものを無視して食べる必要はありません」
「本当に信頼できる人は、食事の内容なんかで判断しませんよ」
「ということで、今回は『【恋愛から信頼まで】相手の信頼を得る簡単な方法』でした。人生の潤いになれば嬉しいです」
「ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」
「読者様のリクエストも受け付けてます!」
「次回の『満員電車は時間を歪める』で、会いましょう!」
「いずれ、知識を網羅する。バイバイ」
参考文献
A recipe for friendship: Similar food consumption promotes trust and cooperation
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