378_【ホントに!?】フォントを変えると読書スピードが最大35%アップする #読書

「劇作家である寺山修司は『つまらない書物というのはないが、つまらない読書というのはある』と言いました。読書をつまらなくするのは、いつだって読者なんです」


「やっほー、人生に役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『【ホントに!?】フォントを変えると読書スピードが最大35%アップする』です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は読書が好きですか?」


「え? 『好きです』ですか。それは、ようございました」


「そんな読書好きには永遠の悩みがあります」


「そう、読書スピードです!」


「少しでも早く読めれば、たくさんの本を読めるようになります」


「本を早く読むために、速読の練習をした読者様もいるかもしれません」


「しかし、速読は科学的に否定されています。以前の”022_速読は無理だから、さっさと本を読め【練習は無駄】”でお伝えしています」


「ですが、読書スピードをあげる方法が発見されました」


「今回は読書スピードをあげる方法についてお話しします。読者様には、少しでも多くの読書をしてもらいたいと思います」


「参考にするのは、アメリカのセントラルフロリダ大学の研究となります」


「研究者はオンラインで352人を集めました。18歳~71歳、平均年齢は33歳です。女性の割合は46%でした」


「協力者に読書をしてもらうわけですが、研究者は16種類のフォントを用意しました」


「何がしたかったのかといいますと、色々なフォントで読書したらどうなるの? ということです」


「その後、読書スピードや文章の理解度を計測して、フォントの違いが読書に影響を与えるのか調べました」


「さて、読者様はフォントを変えただけでホントに読書スピードが変わると思いますか?」


「フォントを変えたところで、目に入ってくる情報量に大きな違いはないと思います。そんなに読書スピードは変わらないのでしょうか?」


「フォントによっては読みにくいこともあります。読みやすいフォントと出会ったら、読書スピードがあがるのでしょうか?」


「はたして、フォントの違いはあるのでしょうか?」


「分析の結果、フォントの違いによる読書スピードがーー」


「確認されました!」


「フォントを変えると読書スピードがあがる可能性があるのです」


「読者様も読書を効率的に進めたいのなら、フォントを変えてみましょう」


「しかも、理解度は一切落ちませんでした。単にスピードアップしたのです」


「実験で使った16種類のフォントでは、最大で35%の読書スピードの違いが確認されました」


「読者様がフォントを変えるだけで、最大35%の読書スピードアップができるかもしれません」


「是非、新たな読書体験を得ましょう」


「え? 『どんなフォントがいいの?』ですか。確かに、どんなフォントが読書スピードをあげるのか知りたいですよね」


「えぇ、えぇ、わかりますとも、私だって知りたいですもの」


「分析の結果、読書スピードをあげるフォントはーー」


「分かりませんでした!」


「どうやら、個人によって大きく違うみたいです。特定のフォントで早く読めるようにはなりません」


「ぶっちゃけ試すしかないです」


「さらに言えば、好き嫌いも関係ないです。好きなフォントだから早く読める、嫌いなフォントだから遅くなる、ということはありません」


「どのフォントが読者様に最適なのかは不明です」


「とにかく試して試して、計測するしか方法はありません」


「ですが、考えようによっては喜ばしくもあります」


「実験で使用したのは16種類のフォントです。世界には75000以上のフォントが存在しています」


「最適なフォントなら35%以上のスピードアップを狙える可能性が秘められているのです」


「40%、50%アップも夢ではないです。もしかしたら100%アップだってあるかもしれまえん」


「それに、フォントには本当に様々な種類があります。新しいフォントを知ることも楽しいです」


「未知なるフォントとの出会いもありますので、是非、最適なフォント探しの旅に出ましょう」


「フォント探しの旅をオススメした所で今回のまとめです」


「研究者は協力者を集めて、様々なフォントで読書をしてもらったよ」


「すると、フォントの違いで読書スピードが最大35%も変わるよ」


「しかも、理解度に違いはなかったよ」


「フォントを変えると、単純に読書スピードをあげることができるよ」


「是非、試してみてね」


「ただ、問題があるとするなら、フォントを自由に変えれるのは、デジタルに限ります」


「紙に印刷されたフォントは後から変更することができません」


「自分に最適なフォントで印刷されていればよいのですが、都合よくいきません」


「ですので、使える場面はデジタルに限定されていると言っても過言ではないでしょう」


「まあ、最近はほとんどデジタルに移行しているので、問題ない気もしますね」


「今回の研究は英語で行われました。日本語にも通用するのか、ちょっと不安があります。アルファベットと漢字では全然スタイルが違います」


「フォントによって読みやすさが変わるのは、英語も日本語も同じだと思いますで、一定の効果はあると思います」


「何種類か試してみて、損はないでしょう」


「フォントのサイズや文字と文字の幅、高さも調整できるので、本当の最適を探すのはかなり長い道のりとなりますよ」


「ということで、今回は『【ホントに!?】フォントを変えると読書スピードが最大35%アップする』でした。人生の潤いになれば嬉しいです」


「ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様のリクエストも受け付けてます!」


「次回の『一日30分の読書で寿命が延びる』で、会いましょう!」


「いずれ、知識を網羅する。バイバイ」



参考文献

Towards Individuated Reading Experiences: Different Fonts Increase Reading Speed for Different Individuals

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