369_喫煙者は就職で不利になって年収も低い #ビジネス #お金

「華人の文学者である林語堂は『喫煙家が禁煙家にかける迷惑は肉体的なものであるが、禁煙家が喫煙家にかける迷惑は精神的なものである』と言いました。タバコを吸っていようがいまいが、人は人に迷惑をかけるものです」


「やっほー、人生の悩みが解消しているに違いない読者様。知ってて損のない知識を配達している世界一の美女サクラです! 今回は『喫煙者は就職で不利になって年収も低い』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様に質問です。年収を増やすには何が必要だと思いますか?」


「え? 『大学卒業』ですか。いわゆる学歴ですね。確かに大事ですが、今回お話ししたい内容とは違います」


「え? 『見た目』ですか。確かに見目麗しいほうが年収も高くなります。でも、違います」


「今回お話ししたいのは、タバコです」


「実はタバコを吸っているかどうかで年収が変わるのです」


「タバコが与える影響とは健康だけではないのです」


「ということで、今回は喫煙者の年収についてお話ししたいと思います」


「参考にするのは、アメリカのスタンフォード大学の研究となります」


「研究者はまず、求職中の無職の人を251人集めました。平均年齢は48歳です」


「251人のうち、131人が喫煙者で、120人は非喫煙者でした」


「喫煙者は一日に平均して13本ほど吸っていました」


「集めた参加者を一年ほど追跡して、実際に就職できたのか、給料はどれくらいなのかを調べて、喫煙者と非喫煙者の仕事の違いを調べました」


「要するに、喫煙者と非喫煙者のどちらがいい仕事に就けるのか調べたのです」


「読者様はどう思いますか?」


「タバコを吸っていると、いい仕事に就けると思いますか? それとも、いい仕事とは縁がないのでしょうか?」


「タバコミュニケーションという造語があるように、喫煙者は喫煙者同士のコミュニケーションを取ります。それが就職に有利に働くのでしょうか?」


「喫煙者は社会のつま弾きにされがちです。会社でも肩が狭い思いをするのでしょうか?」


「はたして、結果はどちらに転ぶのでしょうか?」


「追跡調査の結果ですね、喫煙者は、仕事にも就けず、給料も低いことが判明しました!」


「喫煙者は社会で生きていくには不利だったのです」


「調査中に就職した人は、喫煙者が26.6%、非喫煙者が56.6%でした」


「喫煙者は、2倍近く就職に不利になるのです」


「しかも、喫煙者の不幸はまだ続きます」


「就職した人をさらに追跡しまして、もらっている給料についても調査を行いました」


「その結果、喫煙者は時給15.1ドル、非喫煙者は20.2ドルでした」


「喫煙状況で、時給に5ドルの違いが出たのです」


「実験が行われた当時のレートだと、およそ500円くらいの差になります。今のレートだと700円近い差になっています」


「喫煙していると、お金ももらえなくなるのです。それに、タバコの購入費用もかかりますので、貧乏になること間違いなしです」


「喫煙している読者様、タバコの害は健康だけではないのです。就職では不利になりますし、たとえ就職してももらえるお金は少ないです」


「満足いく人生を送るために、禁煙をしましょう」


「ちなみに、喫煙状況で労働時間の差に違いはありませんでした。どちらも同じくらいの時間働いています」


「つまり、同じ時間なのに、タバコを吸っているともらえるお金が少ない。効率の悪い働き方をしていると言えます」


「どうせ同じ時間働くなら、もらえる給料は多いほうがいいですよね」


「タバコというのは健康に害を与えます。その影響は見た目にも出ることでしょう」


「読者様が面接官だとしたら、健康的な人と不健康な人、どちらを採用したいですか? 結論は言うまでもありませんよね」


「健康に見える人は能力も高く見えます。大きな仕事を任されることもあるでしょう」


「このような違いから、喫煙者は就職で不利になって、給料も少なくなるのだと思います」


「それに、以前、”309_タバコを吸うと激烈にバカになる”でお話ししたように、タバコはIQを下げます」


「会社としてもバカな人より賢い人を採用したいです。お金を払うにしても、賢い従業員に多く払うのは会社として当然の行為です」


「読者様、タバコは百害あって一利なしです。喫煙している場合は、今すぐ禁煙しましょう」


「そして、喫煙していない読者様は喫煙者を見かけたら、『あの人給料低いんだ』と思いましょう。あくまで心の中で思ってください。声に出したら、ダメですよ。バカはすぐに逆上しますから」


「タバコを吸うからバカになるのか。バカだからタバコを吸うのか。どちらか分かりませんが、今回のまとめです」


「無職の人を集めて、喫煙者か非喫煙者か調べたよ」


「その後、一年間追跡して、仕事に就けたかどうか調べたよ」


「すると、非喫煙者は56.6%、喫煙者は26.6%の人が就職できたよ」


「就職できても給料にも違いがあったよ、非喫煙者は20.2ドル、喫煙者は15.1ドル、がそれぞれの時給だったよ」


「タバコは健康にも悪いし、仕事にも悪影響があることが分かったよ。まさに有害無益だね。この世からタバコが消えたら、少しは世の中がよくなるかもしれませんね」


「喫煙している読者様は今すぐ禁煙しましょうね」


「禁煙したら、健康に近づく、仕事で有利になる、給料が増える、タバコ代がかからなくなる、などのメリットが得られるよ」


「どうして、この世に喫煙者って存在がいるのでしょうか? わざわざデメリットを受けにいく理由が私には分かりません? マゾなのでしょうか?」


「喫煙者の読者様、自ら不健康になったり、バカになったりする理由を教えてくれると幸いです」


「ということで、今回は『喫煙者は就職で不利になって年収も低い』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『音楽を聞きながら運動するとパフォーマンスが驚くほどアップする』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Likelihood of Unemployed Smokers vs Nonsmokers Attaining Reemployment in a One-Year Observational Study

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