295_オープンオフィスはデメリットだらけだぞ #ビジネス #環境
「経営の神様と呼ばれた松下幸之助は『時には常識や知識から開放され、思いつきというものを大切にしてみてはどうだろうか』と述べています。考えることを放棄することもありですよね」
「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『オープンオフィスはデメリットだらけだぞ』のお話をしまーす」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はどのような環境で働いていますか?」
「最近ではリモートワークも増えていますから、自宅で働いている人も多いでしょうが、今回取り上げるのは自宅での作業ではありません」
「オフィスについてです」
「読者様はオープンオフィスという言葉をご存じですか?」
「オフィスの中に仕切りがなく、隔たりのないフロアで新入社員から課長、部長まで大勢が机を並べて働く環境のことです」
「オープンオフィスは生産性を向上させるやら、チームワークを高めてくれるなどのメリットが謡われており、数多くの企業が導入しています」
「ですが、本当にオープンオフィスはいいものなのでしょうか?」
「仕切りがないと隣の人が気にならないのでしょうか? 雑音で仕事が邪魔されないのでしょうか?」
「ということで、世界各地の研究からオープンオフィスの真実を明らかにしたいと思います」
「読者様も、ご自身の働く環境を向上させるために、是非、活用してください」
「まず、紹介するのは、デンマークで行われた研究です」
「デンマークの18歳~59歳までのオフィスで働いている従業員2403人が対象です」
「対象者に病気に関するアンケートを行って、オフィスの種類によって病欠率を調べました」
「要するに、仕切りがあるタイプのオフィスと仕切りのないオープンオフィスで、病気に罹る割合を調べたのです」
「読者様は仕切りの有無で病気になる確率が上下すると思いますか?」
「もし、上下するなら、オープンオフィスは病気になる確率を下げてくれるのでしょうか? それとも、上がってしまうのでしょうか?」
「結果はですね、オープンオフィスだと病気になる確率が…………上がりました!」
「個室で働いている従業員に比べて、2人でオフィスを使用していると病欠の日数が50%長くなっていました」
「オフィスにいる人数が3人~6人だと、病欠の日数が36%長くなります」
「さらに、オフィスにいる人数が6人以上だと、病欠の日数が62%長くなることが明らかとなりました」
「オフィスを共有しますと、ウイルスを撒き散らしてしまうので、病気になる確率が上がったみたいです」
「ウイルスについては、こまめな手荒いや消毒を心がけていれば、リスクは減らせるでしょう」
「また、プライバシーが確保されないので、ストレスが多いともされています。ストレスが多いので、病気になりやすいともされます」
「続いて紹介するのは、香港理工大学の研究です」
「259人のオフィスで働く従業員に職場の環境についてアンケートを行って、何が生産性に影響を与えるのか調べました」
「その結果、生産性に最も影響を与えていたのは、音と温度でした!」
「従業員の生産性を調べた所、生産性の低い職場では、会話、電話、呼び出し音などの余計な騒音が多かったそうです」
「他にも、ドアが閉じる音、BGMなども生産性を下げる要因だと判明しました」
「さらに問題なのは、騒音で生産性が下がっていると思っていないことです」
「実際は話し声、電話の音などで生産性が下がっているのに、当人は生産性が下がっているとは思っていませんでした」
「気づいていないので、職場の環境がよくなることはありません。ずっと、生産性の低い作業をすることになります」
「これでは、終わる仕事も終わらないのでしょう。残業続きの毎日になります」
「読者様もオフィスで余計な音がしないか気にしてください。もし、騒音が大きいなら、耳栓を使いましょう。集中できると思いますよ」
「バージニア州立大学の研究でも、オープンオフィスは生産性が低いことが明らかになっています」
「やはり、騒音がメンタルに負荷をかけており、生産性の低下とストレスの増加を招いていました」
「カルガリー大学の研究でも、同じ結果が出ています」
「仕切りのあるオフィスから、オープンオフィスに移動した人を対象に、移動前、移動から4週間後、移動から6ヶ月後、の状態を調べました」
「その結果、生産性の低下が確認され、職場に不満を持つことが確認されました」
「さらに、職場に不満があるので、人間関係にも支障をきたしていました」
「人間工学の観点から調べた研究もあります。コーネル大学は人間工学に基づいて設計された机で従業員に作業をしてもらい、効果が発揮されるのか調べました」
「何とも驚きなんですが、人によって効果が違っていました」
「机の機能を正確に理解している人は生産性がアップしましたが、機能を理解していない人は生産性がダウンしていました」
「しかも、25%~40%は机を使いにくいと感じており、首、肩、背中などに不調をきたしていました」
「どんなに優れた商品でも、使い方を知らなければ意味がないのです。まさに宝の持ち腐れです」
「たとえ、オープンオフィスが人間工学に基づいて設計されていようとも、機能を理解していない従業員にはストレスの原因にしかなりません」
「せっかくお金をかけてオフィスを改良しても、無駄になります。根拠に基づいているなら、説明しないと意味ないですよ」
「オープンオフィスとは関係ないですが、職場の室温管理が大切というデータもあります」
「オランダの従業員7000人を調べた研究によると、室温が悪いと年間で2.5日病欠で休むことが判明しています」
「ちょっとした温度で、従業員が休んでしまいます。空調を管理する人は気を付けてくださいね」
「職場の環境って滅茶苦茶大事だよね、って所で今回のまとめです」
「世界のオープンオフィスに関する研究を集めて、オープンオフィスってどうなの? ってのを調べたよ」
「すると、オープンオフィスは騒音が大きくて、生産性が下がったり、ストレスが増加することがわかったよ」
「他にも、プライバシーがないように感じるから、これもストレス増加の原因になるよ」
「仕切りのあるオフィスからオープンオフィスに移ると、ストレスが増えたり、生産性が落ちたり、職場に不満を持つみたい」
「オープンオフィスにはデメリットだらけなのが判明したよ」
「読者様もオープンオフィスで働いているなら気を付けてね。知らないうちに生産性が地に落ちて、ストレスを抱えているよ」
「机にも置けるような衝立を用意しましょう。少しでも隣の席の人の視線を遮るのが大事です」
「騒音に関しては、耳栓をつけましょう。耳栓をつけると、集中できると言えば、上司も納得してくれるでしょう。何より、生産性が上がるのですから、文句はないはずです」
「ちょっとした工夫が読者様の効率をあげてくれます。是非、活用してください」
「ということで、今回は『オープンオフィスはデメリットだらけだぞ』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」
「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『オープンオフィスにもメリットがあるらしい』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Open-plan offices make employees less productive, less happy, and more likely to get sick
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