282_詐欺師にカモにされるのは誰だ!? #性格 #話術

「ポーカーの世界ではカモのことをフィッシュと言います。海で魚がサメに捕食されることが由来だそうです。読者様はカモにならないでくださいね」


「やっほー、人生成功間違いなしな読者様。知らないと損する知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『詐欺師にカモにされるのは誰だ!?』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は詐欺師ですか?」


「あっ、間違えました。もう一度言います」


「読者様は詐欺の被害に遭ったことがありますか?」


「あの手この手で騙されて、金品を巻き上げられた経験がありますか?」


「え? 『詐欺に引っ掛かって、お金を失った』ですか。それはとても辛いですね」


「どうして、詐欺被害についてお話ししたのかと言いますと、詐欺の被害に遭いやすい人の特徴が判明したからです!」


「もし、読者様が特徴に当てはまっていたら大変です。大金を払う際は誰かに相談しましょう」


「また、身近に当てはまる人がいたら、気にかけてあげましょう。詐欺に遇ってからでは遅いですから。騙されないためにも、知っておきましょう」


「今回詐欺について調べてくれたのは、イギリスのサウサンプトン大学です。是非、詐欺師に騙されないように、活用してください」


「研究者は過去に行われた詐欺の研究を調べて、詐欺に遭いやすい人の特徴をまとめてくれました」


「本当にありがたいお話です。このような研究者がいるから、私たちの生活がよくなるのです」


「まずは、詐欺師がどのようなテクニックを使っているのか判明しました」


「580を越える詐欺を調査した結果、詐欺師が主に使うテクニックがいくつか判明しました」


「権威や信頼感を使う、です」


「たとえば、『私は政府が公認する組織のものです』や『他の企業も導入しています』などです」


「政府や大企業の名前を出して安心させるテクニックです。大企業が使ってるから安心だ、と思ったことはありませんか?」


「政府や大企業が使っていたとしても、安心かどうかは別です。どんな組織も騙される可能性はあります」


「それに、詐欺師は平気で嘘をつきます。口に出した言葉が真実とは限りませんので、よく知っている名前を言われても自分で中身を判断しましょう」


「稀少性というテクニックもよく使われていました」


「『残りの個数に限りがあります』や『○○時までに申し込んでいただけたら、無料で進呈』などです。『ここだけの話』も危ないです」


「人は限定に弱いです。ですので、何かしら制限をかけてくるのも詐欺師の特徴です」


「冷静な判断をする時間を減らしてくるので、気を付けてください」


「相手が急かすようなことを言い始めたら、それは危険のサインかもしれません。急かす理由を考えましょう」


「他にも、サンクコストを使うこともあります」


「サンクコストは日本語では埋没費用と言います。既にお金を支払っている時、そのお金を取り戻そうとして、よりお金をかけてしまうことです」


「よく例に出されるのは映画です。映画館でチケットを購入して映画を観たが、すぐにつまらないと感じました。チケット代がもったいないから、そのまま見続けるか、それとも時間がもったいないから映画館から出るべきか? というのがサンクコストの例です」


「映画を見続けた場合、チケット代と映画を見た時間だけ損します」


「しかし、映画を途中でやめたら、チケット代と最初の数分の時間は失いますが、残りの時間は返ってきます。すっぱりやめるほうがお得なんです」


「詐欺のケースだと、宝くじです。購入した宝くじが当選したが、換金にはお金がかかると詐欺師が持ちかけてくるのです」


「既に宝くじを購入してお金を払っているので、取り戻そうとさらにお金を払うことになるのです」


「追加でお金を要求してくるのも詐欺の特徴です。最初に言われたこと以外でお金がかかるなら、それは詐欺の可能性が高いです」


「しかし、要求金額が高いと払わないケースが多いことも判明しています」


「詐欺師は少額を何度も要求して、塵も積もれば山となる作戦をしてきますので、お気をつけを」


「他にも、感情に訴えてくるケースもあります。罪悪感や友情を刺激してくることもあります。実利以外にも注意してください」


「とまあ、こんな感じで詐欺師はあの手この手で読者様を騙そうとしてくるのです」


「本当に恐ろしい人たちですよ」


「ここまで、詐欺の手口を紹介しました。ここからは、どんな人が詐欺に遭いやすいのか紹介します」


「やはり、認知能力が衰えていると詐欺の被害に遭いやすいみたいです」


「頭の回転が遅くなっていると言葉巧みに騙されてしまいます。特に高齢者は危険です」


「他にも、自制心がない人も詐欺に引っ掛かりやすかったです」


「インターネットで11000人以上を分析した所、自制心が低い人はインターネット詐欺に引っ掛かりやすいことが判明しました」


「衝動買いをしてしまう、ダイエットをしているのにおやつを食べてしまう、そんな自制心の低い読者様は電脳空間にいる詐欺師のカモにされちゃいます」


「詐欺師が提示する美味しい条件に飛び付かないでくださいね。一度家に持ち帰ってから、判断しましょう」


「あっ、ネットをしている時は大体家にいますか……」


「それと、うまい話というのは一般人には降りてきません。本当にうまいのなら、自分でやるはずです。他人を巻き込んでいる時点で、おかしいのです」


「巻き込むにしても、まずは身内からです。赤の他人にうまい話を持っていくようなお人好しはいませんよ」


「続いての詐欺に遭いやすい人の特徴は、リスクテイクです」


「詐欺は一種のギャンブルです。リスクを取る傾向と関連が見られます」


「2017年の連邦委員会の調査によると、リスクを取る人は取らない人に比べて詐欺の被害に遇っている確率が2倍だそうです」


「つまり、ギャンブルでハイリスクな賭け方をしている人は詐欺に遭いやすいです」


「ギャンブルは堅実にいき、詐欺は避けましょう」


「うまい話がそこら辺に転がっているのはおかしいよね、という所で今回のまとめです」


「研究者が詐欺についてまとめてくれたよ」


「まず、詐欺師が使うテクニックとして、権威や信頼感を使い、稀少性を謳い、サンクコストを刺激してくるよ」


「詐欺に遭いやすい人の特徴は、認知機能が衰えている人、自制心が低い人、リスク許容度が高い人、だったよ」


「特徴に当てはまっていたら危険だから、お金の話には飛び付かないでね」


「それとですね、詐欺の被害者が苦しんでいるのはお金より、メンタルということも判明しています」


「詐欺被害者の79%はメンタルにダメージを負っていました。お金のダメージを負ったのは24%でした」


「このデータだけ見ると、生活費を注ぎ込んだり、借金してまで詐欺に引っ掛かる人は少ないということです」


「詐欺に遭ってもクヨクヨするな、とは言いませんが、お金はまた稼げばいいのです」


「失ったお金は取り戻せませんが、より大きなお金を稼ぐことはできます。トラウマをバネに成長するのが一番ですよ!」


「それと推測されやすいパスワードを設定するのもご法度です」


「連番の『123456』やそのまま『password』というパスワードも詐欺被害に遇います。もちろん生年月日もダメです」


「このような小さな積み重ねが、読者様を悪者から守ってくれるのです。推測されやすいパスワードを利用している読者様は、今すぐパスワードを変更しましょうね」


「詐欺師から身を守れるのは自分だけですよ」


「ということで、今回は『詐欺師にカモにされるのは誰だ!?』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」


「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『健康のために卵をたくさん食べよう』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

The Scams Among Us: Who Falls Prey and Why

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