225_仲良くなりたい人がいれば夢の話をせよ #人間関係 #話術
「アメリカで大絶賛された女優マリリン・モンローは『孤児だったので、他の子供たちが愛されているように家族に愛されることを夢みることは、いかに想像力を掻き立てたとしても不可能だったから、私は自分が神様以外にも誰かの注意をひいたり、人びとが私を見て、私の名前を言うのを夢みることで妥協したのです』と残しています。幼少期はほとんど孤児院で暮らし、16歳で結婚した人の言葉です」
「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『仲良くなりたい人がいれば夢の話をせよ』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は夢の話をしますか?」
「あっ! ここで言う夢の話とは将来したいことではなく、眠っている時に見る夢のことです」
「夢というのは非現実的なことが起きます。その内容を友達や家族に話すことはありますか?」
「え? 『そんな益体のないことはしない』ですか。いいえ、そんなことはありません」
「実は夢の話をすると、相手とより仲良くなれることが判明したのです!」
「読者様も、仲良くなりたいけど、何を話したらいいか分からない時は昨日見た夢の話をしましょう。これで二人の仲は深まりますよ」
「今回のお話の元ネタはイギリスのスウォンジー大学が行った研究となります。友達や仲間とより仲良くなりたい人は心して聞いてください」
「研究者は女性120人、男性40人、合計160人。平均年齢21歳の男女を集めて、アンケートを行いました」
「アンケートの内容は、最近どのくらいの頻度で夢を見ますか? どのくらい見た夢について話しますか? 他人の夢の話を聞くことはどれくらいありますか? 夢の話をされたらどのような態度で聞きますか? というのを質問されました」
「まずは夢をどのくらい見るのか? 夢を共有するのか調べました」
「その結果ですね、夢の話を多くしているほうが関係が良好でした!」
「それに、男性より女性の方が夢の話をすることも判明しました」
「また、女性の方が夢の話を聞く機会も多かったみたいです」
「年齢で比較してみると、若い成人と高齢者よりも、中年の成人がより高い共感を示していました」
「若者は将来の夢について語るから、夜に見た夢の話をしないのでしょう。高齢者は酸いも甘いも経験しています、今さら夢の話をすることはないのでしょう」
「故に、どっちつかずな中年は夢の話が増えたのでしょう」
「さて、ここまでは前座です。本番はここからです」
「先の研究だけだと、単純に話す時間が長くなるから親密になったのだ、と言われてしますと否定できません。ですので、実際に夢の話をしてもらって関係に変化があるのか調べます」
「研究者は27組を集めて、片方がもう一方に夢の話をしてもらう、という実験をしました」
「夢の話が終わった後に、夢についての質問をしました。夢での感情、経験、気分、状況、などを答えてもらいました」
「質問の回答を分析して、二人の関係がどう変化したのか調べました」
「その結果が、夢の話をすると仲良くなれる。です」
「どうして二人が仲良くなれたのかと言いますと、共感です」
「夢の話を聞いたほうは共感能力が夢の話を聞く前より上がっていました」
「共感することで、相手のこと自分のことのように考えます」
「結果として、二人の仲が深まるのです」
「ただし、注意点があります」
「夢の話をするほうの共感能力は、夢の話をした後に少しだけ下がっていました」
「ですので、一方的に夢の話をしていると仲良くなれない可能性があります」
「理想はお互いに夢の話をすることです」
「話し手の下がる共感能力は僅かです。聞き手の共感能力の上昇でカバーできます。交互に夢の話をしていると、お互いに共感能力が高まるでしょう」
「え? 『夢の話をするのがいいのは分かった。でも、どんな夢の話をしたらいいか?』ですか。なるほど、ごもっともな疑問です」
「ズバリ、何でもいいです!」
「夢を聞いた時にどのようなことを思うのか調査した研究では、笑い・娯楽と捉える人がそれぞれ35%と23%でした」
「半数以上の人が夢の話を楽しく聞いてくれていたのです。また、多くの人は夢の話を驚きや喜びの感情で聞いていました」
「読者様も胸に手を当ててみて考えてください。友達から夢の話をされて、退屈だと感じたことはありますか?」
「あまり退屈だと感じてはいないのではないでしょうか? 夢だから仕方ない、と思っていませんか?」
「ですから、安心して昨日見た夢の話をしてください」
「ちなみにですね、夢の話をするのは一般的に月に1~2回程度だそうです」
「そもそも見た夢の内容を覚えていないことも多いです。そのため毎日のように話すのは難しいのでしょう」
「仲良くなりたい人がいるなら夢日記をつけるのがオススメですね。夢の内容なんて、そう簡単には覚えられませんから」
「いつでも夢の話ができるように普段からストックするといいですよ」
「夢日記をオススメした所で今回のまとめです」
「研究者が人を集めて夢について質問したよ」
「すると、夢の話を多くしている人は他の人と仲がいいことが判明したよ。女性の方が夢の話を多くすることも分かったよ」
「さらに、ペアを集めて夢の話をしてもらって、二人に変化があるのか調べたよ」
「すると、夢の話を聞いたほうは共感能力が上がっていたよ」
「どうやら、共感能力が上がることで、二人の仲が深まるみたい」
「読者様も意中の人がいたら、夢の話をしたり、夢の話を聞いたらいいよ。仲良くなれるよ」
「それに、夢を話すとストーリーテリング能力を鍛えられます」
「ストーリーテリングとは、物語を上手に語ることです。要するに話上手なことです」
「シンプルに話上手な人はモテます。ですので、モテる話術を獲得するために夢の話をするのも有りですよ」
「読者様がどんな夢を持とうが、それは読者様の自由です」
「知識をどのように有効活用するのかが、読者様の腕の見せ所……ですかね」
「ということで、今回は『仲良くなりたい人がいれば夢の話をせよ』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『【ゲーム推奨】たくさんゲームをしている子供は知能が高くなる』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Testing the Empathy Theory of Dreaming: The Relationships Between Dream Sharing and Trait and State Empathy
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