120_ロボットから褒められると成績が上がる #能力 #スキル
「フランスの貴族であり、文学者であるラ・ロシュフコーは『ラ・ロシュフコー箴言集』にて、『人は知恵に対していかなる賛辞も惜しまない。しかしその知恵は、一寸先のこともわれわれに保証できないであろう』と記しています」
「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ロボットから褒められると成績が上がる』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は本当に素晴らしいですね。みるみる成長しています」
「さて、読者様は褒められるのが好きですか?」
「え? 『大好き!』ですか。結構なことだと思います。中には褒められたいがために努力をしている子供もいたりします」
「何より、人は褒められるとパフォーマンスが向上することが確認されています。……とりあえず、褒めていれば悪い印象は持たれません」
「何でこんな話をしたかと言いますと、京都の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が、人はロボットから褒められても、人から褒められるのと同じ効果があるのではないか? という疑問について調べてくれたからです」
「この実験では、パソコンの画面に表示されたロボット、もしくは機械のロボットが褒めてくれます。物理的なロボットのことです」
「読者様はロボットから褒められても、成果が上がると思いますか? それとも心の通っていないロボットから褒められても、何も感じないと思いますか?」
「ロボットから褒められて嬉しいのか? それとも嬉しくないのか? その答えやいかに!」
「研究者は96人の大学生を集めました。その参加者にキーボードのキーを正確かつ迅速に叩くように指示しました」
「その際、ロボットに褒められるグループと褒められないグループに別けました」
「褒め言葉の内容は、『入力が早いです』『タイピングが正確です』『間違いが減りました』『集中できています』などです。状況に合わせて、褒め言葉が送られました」
「この辺りのアルゴリズムは完璧ですよね。以前の入力情報と比べて的確に褒めてくれます。ロボットの強みを活かしていると思います」
「それで結果ですが、褒められなかったグループは最初と比べて作業効率が約3%ほど伸びていました。単純に慣れたのだと思います」
「本題はここからです。ロボットに褒められながら作業していたグループは、作業効率が約8%も伸びていました!」
「明らかにロボットに褒められて能力が伸びていることが確認されました」
「素晴らしいです! 人はたとえロボットからのお褒めの言葉でも心が動かされることが判明しました」
「まだ、終わりではありません。実験ではロボットの数を2台にした場合も調べています」
「2台にすると、作業効率は約14%も伸びていたのです!」
「これは驚異的な伸びです。ただ、ロボットに褒められただけです」
「面白い結果ですよ。こうも簡単に人は動かされるのか、と呆気に取られます。ですが、有効活用しやすい結果でもあります」
「仕事をしている時に机のそばにロボットを置いて、定期的に褒めてくれるよに設定したら、生産性が爆上がり間違いなしです」
「しかも、ロボットなので人件費もかかりません。一度導入すると、ずっと褒めてくれます」
「褒めてくれると気分もよくなるので、仕事に前向きになれます。お手軽に生産性を上げる方法はロボットの導入だったのです」
「研究では物理的なロボットと画面に表示されたロボットで比較調査をしていましたが、物理的なロボットのほうが少しばかり成績がよかったようです」
「でも、有意と呼べるものではありませんでした」
「これからの時代はARやVRがどんどん台頭してきます。画面のロボットに褒められてOKなら、仮想空間で褒められてもOKでしょう」
「バーチャルアイドルが読者様を褒めてくれる日も近いかもしれませんね」
「動画にも応用できそうですね。演者が画面の向こうの視聴者を褒めると、やる気になります。気分がよくなるので、視聴回数やチャンネル登録に繋がるかもしれません」
「……はっ! 私も同じことが言えるかもしれません。私がもっと読者様を褒めれば……おっと、この先は読者様には内緒ですね。ふふっ」
「私が悪巧みを考えた所で、今回のまとめです。人は褒められるとパフォーマンスが向上するけど、それはロボットのような架空の存在でもいいみたい」
「しかも、ロボットの数が1台より2台のほうがいいみたい」
「読者様も褒めてくれるロボットに囲まれて作業をすると効率は爆上がりですよ。是非、試してみてください」
「好きな人の声を録音して定期的に流れるようにしたら、ヤバそうですね。褒められて嬉しい、好きな人の言葉を聞けて嬉しい。ダブルコンボでモチベーションが限界突破しそうです」
「これだけ褒めるのはいいこと、と言っているので私からも読者様を褒めましょう」
「読者様は物知りですね」
「いつも知識を集めて偉いね」
「私の話に付き合うなんて思いやりに溢れていますね」
「読者様に私も憧れます」
「読者様はとてもセンスがいいですね」
「一緒の時間を読者様と共有できて嬉しいです」
「仕事熱心ですね」
「いつも読者様のおかげで助かってます」
「丁寧な対応ありがとうございます」
「読者様はとても明るいので、一緒にいると楽しくなれます」
「どんどん成長されてますね」
「私も読者様のおかげで成長できています」
「細部まで手を抜かない姿勢は素晴らしいです」
「とても頼りになります」
「笑顔が素敵です」
「綺麗ですね」
「かっこいいっす」
「頑張ってるね」
「安心できます」
「最後の方は雑になってしまいましたが、これだけ褒めていれば何かしら読者様に刺さるでしょう」
「ということで、今回は『ロボットから褒められると成績が上がる』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『ロボットに見られると集中力が奪われるぞ』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Two is better than one: Social rewards from two agents enhance offline improvements in motor skills more than single agent
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます