097_【男性VS女性】ユーモアセンスで勝つのは誰だ? #ユーモア #性別

「やっほー、暇人な読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ユーモアセンスで勝つのは誰だ?』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「うーん、難しいです」


「読者様はユーモアに自信がありますか?」


「人にクスッと笑ってもらえるジョークを咄嗟に口にできますか?」


「残念ながら私はできません。ですが、諦めているのではありません。いつか必ず、マスターしたいと思う所存です」


「さて、なぜユーモアについてお話ししたかと言いますと、私の耳にとっても面白い情報が飛び込んできたからです」


「どんな情報か読者様は推測できますか? 少しはヒントが散りばめられています。なので、もしかしたらお答えに辿り着いているかもしれませんね」


「余興はこれくらいにして、本題です。今回のお話は男性と女性、どっちがユーモアセンスが優れているの? です」


「どうです? とっても面白そうでしょ? どんなユーモアが飛び出すのか楽しみで仕方ありません」


「世間では女性の方が面白くない、という偏見があります。男性の方が進化の上で女性を獲得するために、ユーモアが必要でした。女性に選ばれるためにユーモアを磨きました。なので、比較的男性が優位と予想されています」


「ある研究では、男性の94%と女性の89%が、男性の方が面白いと回答しています。偏りすぎな結果ですが、イメージでは圧倒的に男性が優位です」


「他の研究では参加者の62%は男性の方が面白いと回答していました。ただし、34%の人は男女で面白さに差はないと回答しています。女性の方が面白いと回答したのは、たったの4%でした」


「先の研究より男性の優位性は減りました。以前として男性優位は変わりません」


「果たして、実際どうなのか? 私のユーモアがショボいのは性別なのか、今回の研究で判明します」


「イギリスのアベリストウィス大学は過去のユーモア研究を集めて、メタ分析をしてくれました。メタ分析は過去の研究をまとめて、分析するものです」


「36の研究や文献から、述べ5057人のデータを分析しました」


「どんな研究があったのかと言いますと、写真が提示されて、面白い一言をつけてください、と指示があり、それを第三者に採点してもらう、という流れです」


「要は、写真を使った大喜利です。読者様もバラエディ番組で一度は見たことがあると思います」


「芸人さんの笑いのセンスが試される、アレです」


「一般人にやるのですから、研究者も酷な真似をします。しかも採点つき。ある意味、地獄です」


「それで結果は、男性の方が面白いと採点されていました。パチパチパチ、男性の読者様は面白いことが明かになりました」


「ただし、女性との差は小~中程度でした」


「平均すれば男性の方が面白いが、決定的に男性の方が面白いと言える結論ではありませんでした。男性の読者様、落ち込まないでください」


「世間のイメージが正しいとは言えない。だが、間違ってもいない。って結果でした」


「つまり、私のユーモアセンスは性別を言い訳にしたらダメだったのです。しょぼーん」


「単なる私の努力不足です。シクシク、読者様に楽しいお話を提供できずに申し訳ありません」


「私のユーモアセンスが磨かれるまで、しばしお待ちください」


「どうして男性の方が面白い結果となったのかと言いますと、やはり男性は女性にアピールするためのようです」


「女性は子孫を残すのに多大な労力を払います。男性は一発で済みますが、女性は妊娠したら、長期間身重になります。そのため、自分を一番にして守ってくれる男性を見極める必要があります」


「進化の過程で、女性は男性を厳しい目で見ていました。力や優しさ、その中でユーモアも含まれていたようです」


「なので、男性は女性から選ばれるようにユーモアを磨いてきたのです」


「先行研究では、女性は男性の2倍ユーモアを共有する仲間を求めているそうです」


「男性の方はユーモアを表現したりして、自分がどれだけ面白いか試すのが好きなようです」


「はっきりと、男女でユーモアに対する姿勢が違うのです。女性はお笑いを友達と共有し、男性は女性を笑わせるのが好きなようです」


「それだけではありません。男女の夜の営みについても、ユーモアがある男性の方がいいのです」


「どうやら、ユーモアのある男性とセックスをすると、女性はより気持ちよくなることが判明しています」


「男性の読者様は、ユーモアセンスを鍛えてください。そして、彼女さんを満足させてください」


「女性の読者様は、面白い彼氏を見つけてください。いつもより気持ちよくなれますよ」


「ちなみに、男性のモテる要素にユーモアは上位にランクインしています。男性ならユーモアセンスを磨いて損はないです」


「それに、”003_社会で成功する要素と知識の関連性”ではユーモアもランクインしています」


「つまり、男性がユーモアセンスを鍛えると、モテる、出世する、彼女が喜ぶ、の三拍子が揃っているのです」


「男性の読者様、私のお話に付き合っている暇があるなら、今すぐにユーモアを鍛えてください。損してますよ」


「はっ! 私は何てことを言っているのでしょう。みすみす、私のファンを逃す所でした」


「今すぐは止めてください。私のお話に最後まで付き合ってから、ユーモア修行に出発してください」


「男性の読者様に逃げられないためにも、今回のまとめに入ります。ユーモアに男女差があるかメタ分析で確認したぞ」


「すると、男性の方が面白い、と結果が出たぞ。ただし、女性との差はそんなに気にする程でもなかった」


「ユーモアはあって困るようなものじゃありません。鍛えられるなら鍛えましょう」


「ですが、実験で面白い結果を出しても、実際も面白いとは限りません」


「楽屋では面白い芸人も本番ではつまらない、こともあります」


「面白い回答ができても、ゆめゆめ油断しないでください。読者様はスベらないでくださいね」


「好きな人の前でスベると悲惨な結果しか想像できません……」


「と、ということで、今回は『ユーモアセンスで勝つのは誰だ?』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『笑顔の種類と特徴を教えてよ』で、お会いしましょう」


「それでは読者様、ユーモアセンスを磨く旅に出発してください。行ってらっしゃいませ」



参考文献

Sex differences in humor production ability: A meta-analysis

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