048_【孤独のメリット】ぼっち主人公がすごい理由 #人間関係 #スキル

「やっほー、人生負け組の読者様。読まないと人生損する知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ぼっち主人公がすごい理由』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は友達がいますか?」


「ちなみに私は友達が少ないです。いくら努力しても、友達ができないことだってたくさんあります」


「以前に”008_孤独からの卒業! 大人が友達を作るヒント【学生も使える】 #人間関係 友達”で友達の作り方をお話ししましたが、別に友達なんていなくてもいいんです!」


「ぼっちにもメリットはあるのです!」


「なので今回は、ぼっちについてのメリットをお話しまーす」


「カナダのマギル大学の研究者はイギリスのデータベースを使って研究しました」


「あれ? と思いましたか。カナダの大学なのにイギリスのデータを使うのか、と」


「イギリスにはUKバイオバンクという大規模な研究があるのです。オープンデータベースになっており、研究者が申請すると利用できる仕組みが整っているのです」


「イギリスのボランティアおよそ50万人のデータを追跡しています。膨大なデータが集まっているのです」


「データには、生活スタイル、食習慣などの問診から始まり、体重、身長、血圧などの身体データももちろん収集しています」


「他にも、血液やDNAのサンプルも採取しています」


「膨大です。超膨大です」


「匿名になっているので、個人情報も安全です」


「だからこそ、マギル大学もUKバイオバンクを利用したのです」


「研究者は38701人の脳をスキャンした画像を使って調査に乗り出しました。男性が47.5%、女性が52.5%でした。ほとんど半々です」


「年齢は40歳~69歳で、平均年齢は54.9歳です。これはUKバイオバンクの仕様です。そもそもUKバイオバンクに登録できるのが、40歳~69歳の範囲でしか募集していません」


「そんな被験者に『孤独を感じているか』どうかの質問をしました」


「被験者の内13.1%の人が、孤独を感じると回答しました。元々10%~20%の人が孤独を感じているだろう、と研究者も予測していました。想定通りの数字です」


「ちょっとここで興味深いデータが出ています。孤独を感じている人の割合ですが、男性38.63%、女性61.37%だったのです」


「実に男性の倍以上の女性が孤独を感じていたのです」


「意外でしょう? 人のことを言えませんが、私も孤独を感じることがしばしばあります」


「そもそも一人で、情報発信をしている時点で読者様もお察しと思います」


「私のことはともかく、女性は男性より群れを作るイメージがあるのですが、実際には孤独を感じているのです」


「もしかすると、本当は友達とは思ってないのかもしれませんね……ふふっ」


「女性の方が孤独を感じやすいとわかった所で本題です。研究者はアンケートの結果と脳のスキャン画像を分析しました」


「その結果、孤独と答えた人はDMNと呼ばれる領域が大きいことが判明しました」


「DMNとは何ぞや、という話です。DMNとはデフォルトモードネットワーク(Default mode network)のことで、主にリラックスしている時や何も考えていない時に活発になる脳の領域のことです」


「DMNは脳の消費エネルギーの60%~80%を占めており、大飯食らいでも有名です」


「DMNが活発になっている時、脳内では自分自身の内側のことに目を向けています」


「DMNが処理する内容のほとんどが他愛のない情報ですが、創造力を刺激してくれることが科学界の常識です」


「読者様もボーッとしている時やシャワーを浴びている時にアイデア思いついた経験はありませんか?」


「ボーッとしている時、シャワーを浴びている時に深い考えなんてしませんよね。そうしていると、DMNが活性化して、アイデアが天から降ってくるのです」


「DMNは記憶と密接に関わっていることもわかっています。DMNが活発になると、記憶が整理されたり、呼び起こされたりします。これがアイデアに一役買っているのです」


「孤独な人の脳はDMNが大きいので、リア充よりアイデアを思いつく可能性が高いのです」


「ラノベの主人公にもいますよね、ぼっちながら、悪魔的な発想で窮地を脱出するお話」


「そんな方法で切り抜けるのか、と驚きますが、実は理に適っているのです。ぼっち主人公は創造力が高いから、いざとなったら奇想天外のアイデアを思いつく確率が高いのです」


「科学的に証明されているのです。面白いですよね」


「なぜ、孤独な人はDMNが大きいのか。考察もあります」


「元々、孤独な人は社会的な活動が少ないので頭の中で考えることが大好きです。集中力が高いことも判明しています」


「社会的な活動の経験のなさを、想像で補うこともしています。この際、自分自身の内側に目を向けます」


「DMNが活発な時、自分自信について考えています。ならば、自分自身について考えている時、DMNが活発になるはずです」


「自分について考えることが、DMNに影響を与えたと考えられます」


「要は、ぼっちは考える時間が長いから、自分についてもよく考える。自分について考えているとDMNが成長する、という流れです。妄想したら、脳がでっかくなるんですね」


「孤独な人は時にはボーッとした時間を作るとアイデアが思いつきやすいです。ぼっちな読者様は、奇抜なアイデアで一発逆転を狙ってみてはいかがでしょうか?」


「ただし、アイデアというのは、記憶に蓄えられた知識の組み合わせから作られます。頭の中に元の情報がないと、どうにもなりません」


「普段は知識を蓄えてください。アイデアが欲しい時に、ボーッとすることで、アイデアが湧いてくるのです」


「緩急が大事なんです! メリハリをつけて生活しましょう」


「それでは今回のまとめかな。孤独な人はアイデアが思いつきやすい。以上」


「ここで、注意点がひとつあります。孤独は毎日タバコを15本吸うのと同じか、それ以上に健康に悪いです」


「アイデアのために孤独になることはオススメしません」


「ということで、今回は『ぼっち主人公がすごい理由』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」


「それでは、次回の『賢い人を集めてもチームは成功しない。チームを成功に導く要素とは?』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

The default network of the human brain is associated with perceived social isolation

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