031_【偽レビューの見抜き方】オンラインショッピングで失敗しないために #買い物
「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『オンラインショッピングで失敗しないために』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はオンラインでショッピングをしますか? その際、どのような情報を基準にして、購入の意思決定をしますか?」
「え? 『レビューを見て判断する』ですか。そうですね、ネットでは実際に商品に触れることはできません。そのため、レビューが大事になります」
「私もよくレビューは見ます」
「ですが、読者様は偽のレビューを見抜けていますか? そのレビューが信用に値するか、見定められていますか?」
「もし、見抜けているとお思いなら自信過剰の可能性が高いです!」
「実に25000人を対象に、偽情報を見抜けるかテストしました。偽の情報を見抜けたのは54%でした。およそ半分です。コイントスより少し高いくらいなんです」
「驚きましたか? それとも納得しましたか? 読者様は偽情報を見抜ける人ですか? それとも、騙される人ですか? どっちですか?」
「人間は自分の能力を高く見積もる傾向があります。これをダニング・クルーガー効果と呼びます。テストに出ますよ、覚えておきましょう」
「これだけ聞いてもご自身の判断力を信じる読者様は、私がこれからお話しする内容は聞く必要がありません。私に付き合う必要はありません。さくっとここから離脱しましょう」
「これからお話しするのは、偽レビューの見抜き方です。もしよろしければ、お付き合いお願いします。では、お話しします」
「シドニー工科大学のマーケティング講師がレビューの分析をしました。すると、いろいろなことが見えてきました」
「まず判明したのは、レビューというのは消費者にとって実際の店舗に次いで、商品の情報を得る大事な情報源だったのです」
「つまり、見知らぬ他人の情報を当てにしていることが判明しました。これは家族や友人の意見と同じくらいの評価です」
「意外ですか? それとも納得ですか? 私たちは見知らぬ他人の言葉を信用しているのです」
「とはいえ、完全にレビューを信頼しているとも限らないのです。『どんな情報源を信頼しているか』のアンケートを行った所、一番信頼されていたのは政府の発表でした」
「なんだかんだ、国の情報を信頼しているのです。続いて専門家の意見で、その次に消費者のレビューでした」
「政府や専門家の信頼度は全年齢を通して高い水準でした」
「しかし、消費者のレビューでは若者ほど信頼しており、55歳以上の人は外野どの情報源より信頼していない結果となりました」
「あくまでイメージですが、ご年配の方は今でも、ネットは怖いものという印象を持ってるいるように感じます」
「たとえば、クレジットカードの情報を抜き取られる、個人情報が流出する、などです」
「逆に若者はネットが当たり前で生きてきました。そのため、抵抗もなければ、信頼するのも当たり前なのでしょう」
「ここまでは余興、ここから本題です」
「レビューを偽物だと判断できる4つの傾向が分析でわかりました」
「その①、『製品の機能や説明ばかり書かれている』です」
「実際に商品が手元にないので、商品の説明欄から得られた情報しか書けないのです」
「性能が知りたければ、商品の紹介ページに書いています。丸写しした内容なら、偽のレビューでしょう」
「その②、『使った感想や、個人的な意見がない』です」
「当然です。実際に商品がないのですから、書けるはずがありません。使ったことがないのに、使った感想を書くのは不可能です」
「個人的な意見がないレビューは無視していいでしょう」
「その③、『文章が短い』です」
「感情が乗らないので書くことがないのでしょう。本当にいい商品、もしくは本当にダメな商品なら感情が伴います。溢れる思いを書き連ねることになります」
「どうでもいい商品のレビューは普通しません。文章が短いのは、思い入れがないからでしょう」
「その④、『文章が読みにくい』です」
「これは安く雇える外国人にレビューを書かせているためだと研究者は主張しています。翻訳機能を使っているので、読みにくいのです」
「レビューを充実させるために、レビューを書いてもらう仕事が世の中にはあります。安く雇われた外国人バイトが書いたレビューに騙されないようにしましょう」
「最後に二つアドバイスがあります。まず一つ目は『複数のサイトをチェックすること』です」
「偽のレビュアーを複数のサイトで雇っている可能性は少ないです。二つ、三つとレビューサイトを股がって確認したら、騙されません」
「二つ目は『レビューの解析サイトを使う』です」
「そもそも人間の力に頼るのはナンセンスです。テクノロジーの力を借りましょう。自動でおかしなレビューを排除してくれます」
「テクノロジー万歳! 最後はやっぱり、他人力!」
「これらの情報を駆使して読者様が偽のレビューに騙されないことを祈っております」
「ではでは、今回のまとめでーす。人は意外とレビューを信用している。だが、偽のレビューを見抜く能力は高くない」
「偽レビューの特徴は、
その①、『製品の機能や説明ばかり書かれている』。
その②、『使った感想や、個人的な意見がない』。
その③、『文章が短い』。
その④、『文章が読みにくい』。
の以上4つとなります。読者様もこれらに気をつけてオンラインショッピングを楽しんでください」
「逆に言えば、使った感想や個人的な意見があるなら参考にしていいでしょう。コピペじゃない文章も信用に値します」
「読みやすい文章は論理構造もしっかりしているので、文章を勉強するのにも役立ちます」
「頑張って微妙な商品を掴まされないように本物を見抜きましょう」
「ちなみに私はレビューは全く見ません。自分の欲しい機能があるなら、それで満足だからです」
「レビューを気にして、他の商品を比較してると、ダメな部分をフォーカスします。他の商品を知らなければ、持っているものがいいか、悪いか気になりません」
「それに、技術の進歩で大体の商品が似たています。わざわざレビューを読んでいる時間がもったいないです」
「最後に偽レビューを見抜く必要のない私の意見でした。あくまで個人的な意見ですよ」
「後書きが長くなりましたね。ということで、今回は『オンラインショッピングで失敗しないために』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」
「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」
「それでは、次回の『陰謀論を信じる人からは距離を取れ』で、またお会いしましょう。バイバーイ」
参考文献
How to spot a fake review: you’re probably worse at it than you realise
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