第十二話 現代の国語と第一学習社
去年に学校を卒業をした身として驚くばかりだが、来年から未だかつてない教育科目の変更が行われる。(若いので、教科再編に疎いだけかもしれない)
歴史総合と、国語の文学専攻か評論専攻かで。言語文化と現代の国語、論理国語と文学国語などに別れるらしい。
曰く、その大ニュースとは、国語の中で文学をまったく取り上げない学校が生まれるということだ。うちの元在籍高校もそのつもりらしい。
そんな中、その評論専攻の教科書、「現代の国語」の教科書の、第一学習社がどうやらそこに文学作品を混入させたらしい、というニュースだった。
やはりまともに調査すれば自分の無知が明らかになりそうだが、このニュースの報道姿勢があまりよろしくなかったと認識している。
自分の無知を予め述べておく。進学校は入学から卒業まで小説などの文学作品は取り扱わないようにすることをーー進学実績の向上のために国から半強制的に推奨されーー実施しようとしている、と自分は解釈している。とした上で次のように自分は考える。
テレビは、御国の文科省(?)が作った教育指導要綱という大本営発表に逆らった第一学習社を許さないという立場を取っていたように見えた。
マスコミにとって第一学習社は御国の音頭にただ一人逆らったKYとして認識されていなかったか? そういうことを考えれば、同調圧力、もしかしたらこどものいじめの一つになる。まあ、国もある程度は、正当性のある大義名分を背負ってはいるだろうが。
そう、来年から文学作品の高校での授業が無くなることを避けんがために第一学習社がこのような措置をとったのではないか、ということは聞いたことがない。
今回もマスコミは議論の提起という役割を放棄し、御国のイヌになっていたのではないだろうか。御国大好きな愛国者や、ネトウヨ、ボットなら多少はイヤだがまあセーフだが、マスコミがこのようではまずい。
この問題の論点をもう少し知りたいので、自分は教育課程の改革の意図を学びたい。
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