妹の性格

妹は私と3歳違い。

少し気分屋で、機嫌が良い時と悪い時の差が激しかった。


反抗期を迎える前の妹は、母親大好きで、よく母親に甘えていた。かと思えば、学校では毒舌で甘えるなんてことは一切なかった。それでも、ドMの多いクラスだったからか好かれているので、本人は特に困ることはなかったという。


反抗期を迎えてからは、家と学校の態度が同じになった。

親の愚痴を言ったり、母親にたてついたり。

やっと正気になったか。

そう思った。


妹が反抗期を迎えてからは、ほんの少しだけ妹贔屓がマシになった。反抗するようになってから愛おしさが減ったのだろう。

何と単純な親なのだろうと呆れた。


反抗期を迎えてからの妹とは仲が良かった。

妹はお喋りでかまちょではあるので、よく付き纏われたり出かけたいのに話し続けるため出かけにくい時がしばしばあった。そういう時は妹を無視して出かけるのが常だ。

そういうふうに、普通のコミュニケーションを取ることはできていた。

だから反抗期を迎えてからの妹は嫌いではなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る