第40話 母

 今日、私は母と外食した。

 母と会うのも、一緒に飯を食うのも久しぶりだった。

 近所のイオンモールで母と待ち合わせしていた。

 遠くから母が歩いてくるのが見えた。

 ふと小さくなったなと思った。

 母も老化しているのだなと思った。

 母もおばあちゃんとなり、そして死んでゆくのだろう。

 母が死ぬのは想像できない。

 そして想像するだけで涙が出てくる。

 でも母は永遠に生きられない。

 人はいつか死ぬのだ。

 母には一番世話になった。

 病気の私を一番世話してくれたのは母だった。

 母よ、いつまでも生きてくれ。

 そして死ぬときは私のことを誇らしい息子だと感じてほしい。

 私は母が息子の私に対して心配することなく、安心して死ぬことができるように、私はただ今を切に生きている。

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