第39話 楽しい人

 ぬるい春の風が、ふわりと私の頬を撫でた。春の香りが鼻孔をくすぐった。

 膝下までのスカートを揺らし、私は学校までの路を、軽やかに歩く。

 そんな私の頭の中では、ビッグバンのガラガラGOが、軽快に流れていた。

 なんだか笑いが込み上げてきた。

 私、ひとりで楽しくなってる。

 今、ニヤニヤしている私を、他人が見たら、私のことをおかしいと思うのかな?

 きっとそうだろう。

 でも別にいいよ。

 だって楽しいんだもん。

 うふふ。

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