第5話 しばしの休息

家を出てからセリヌンティウスは4時間一度も休むことも無く走り続けていたが、

流石のセリヌンティウスも体力の限界を迎えようとしていた。

とっくに日も暮れ満身創痍のセリヌンティウス。

歩を緩めて歩き出すと道の横には丁度、川が流れている。

ふとセリヌンティウスは思った。

走り続けた肉体が熱い!川に浸かって冷まそう。

川へとセリヌンティウスは歩き、浸かった。

10分程経って川のほとりに腰を下ろした後に

セリヌンティウスは背負い鞄から木の水筒に入った果汁水を取り出し

喉を鳴らしながら飲み干した。

果汁の糖分がセリヌンティウスの疲労を取るべく肉体に取り込まれてゆく。

そのまま鞄を枕に使い眠りにつく事にしたセリヌンティウスであった。

横になって直ぐに眠りに落ちたセリヌンティウスは夢を見ていた。

羽毛のような感触の雲の中に埋もれていたセリヌンティウスは半身を起こした。

蛇の鎌首がこちらを見ている。

しばらく蛇と見つめ合っていたが蛇が身をひるがえし姿が消えていった所で

セリヌンティウスは目を覚ました。どれくらい眠ったのだろうか?

夏の終わりとは言えまだまだ日差しは暑い。

ふと横を見ると蛇が這っていた。

追うように蛇に使づいたセリヌンティウスは尾を掴み、

思い切り近くの石に蛇の頭を叩きつけた。

すぐさま腰に付けている短刀で頭を切り落とした。

体はまだ動いているが、そのまま持ってきていた麻袋に詰め込んだ。

今日の夕食にしよう。 

持参していた果物の乾物を胃に収めて川の水で喉を潤してから立ち上がり、

ゆっくりと走り始めた。昨日走った分の疲労は感じられない。

徐々に速度を上げ一定の呼吸を意識し、走るセリヌンティウス。

果たして間に合うだろうか?

母さんを悲しませたくない。頼む間に合ってくれ!

そう祈りながら今日もセリヌンティウスは走り続ける!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!

               はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!

          はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!

ふ~うは~!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!はっふっ!

はっふっ!はっふっ!

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セリヌンティウスの決死行 石川タプナード雨郎 @kingcrimson1976

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