第54話  青森登場④ 北海道 青森 セタ

「ただいま」

「ただいまイセポー」

 青森と一緒に部屋に帰ってきた北海道に続けてセタも言うと奥から、

「おかえり、って、あれ、お客さ――」

 人間サイズでエプロン姿のセタを見た瞬間、青森がとてつもない俊敏さでイセポに飛びつき、そして抱き締める。

「ふえっ!!? だだ、誰この子!? み、道雪たすけてぇー!」

 抱きつかれ頬擦りをされるがままのイセポの助けは無く、北海道とセタはただ顔を青ざめさせるばかりで、青森はただ一人幸せそうにイセポを抱き続けた。

「……かわいい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る