第14話 発進!北海道号 北海道 沖縄 東京 大阪
北海道を見て沖縄は、
「うっわ! デカ過ぎ!? デカデカデカデカって巨人過ぎるよ巨神兵だよ何メートルあるの早くジオン軍倒してきてよ連邦の秘密兵器」
「いやメートルって失礼だろ」
北海道に気を使った東京だが当人は、
「連邦の秘密兵器……」まんざらでも無い顔で「そうか」
「いやここは怒るところやろ!」
大阪にツッコまれると、北海道は沖縄がジッとこちらを見ていることに気付く。
「どうした、まだなんか用か?」
やや冷たい語調の北海道、やはり時間にうるさい彼にとって時間にルーズな沖縄は好ましくないのだろうか、しかし、沖縄のほうは指をくわえながら北海道をみつると、不意に飛び上がり、教室の机を経由してそのまま北海道の上に着地、肩車のような状態になる。
「うちな、行きまーす、北海道号発っしーん!」
「いや危ない……って、北海道マジで走っとる!?」
「うっわありえねー」
堅物な北海道の性格を考えれば危険だと思った東京と大阪だが、当の北海道は沖縄を肩車したまま教室をロボットのように走りながら口で「ガシャンガシャンガシャン」と効果音まで言っている。
「おっと、ついいつものクセで」
「クセなんかい!?」
「ああ、いつも妹達とこうしているからな」
「妹?」
東京が首を傾げると北海道はさらりと、
「ああ、小学校と中学校合わせて四人」
「「多ッ!!」」
仲の悪い東京と大阪がシンクロした瞬間であった。
北海道:210センチ
沖縄 :140センチ
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