　深夜の心霊スポット。

　夏の暑い心霊スポット。

　山の中の心霊スポットは広い公園である。

　ここは霊の目撃情報が多い。

　二人は車から降りて、動画撮影の準備に入る。アキラが、この広い公園を見渡すも何も真っ暗で見えない。

　ヒロコはというと、さっきから黙っているばかりである。

　二人はとりあえず山の中の心霊スポット、広い公園で撮影を始める。

「ねえ？　私何かが聞こえているんだけど？」

「おい、マジメにやれよ？」

　撮影をしていると、突然カメラの画面が真っ赤になった。アキラは慌ててカメラを直そうとする。

「ねえ？　やっぱり帰ろうよ？」

「うるさい。オレは続けるんだけど？」

「あ」

「ん？　どうした？」

「私、今そこに人影を見たんだけど？」

　ヒロコがそう言って、アキラが周囲を見渡すも誰も居ない。

「おい、そういうのはやめろよな？」

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