さよなら恐怖症

別れが多い1ヶ月だった。


どっからか、すれ違って、よじれて、こじれて。

もう元に戻せなくなってしまった関係たち。


見えてる世界が違う時に気がついた時。

相手に背中を向けられた時。

寂しくて、苦しくて、追いかけたくなるけれど。


キラキラの思い出を見るのが辛いから、タンスの奥にしまって、しまって。

のんびりゆっくり本でも読もう。


ないものじゃなく、あるものに目を向けて。

去った人が後悔するくらい、キラキラの自分になろう。


いつかの大掃除で、タンスを開ける。

「こんなとこにしまってたんだ。懐かしい。」そう、思い出に浸れるように。

まっすぐまっすぐ生きていきたい。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

真夜中のひとりごと 辻真菜実 @Manamikan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ