第45話 天使のてんちゃん くしゃみをする

天使のてんちゃん   くしゃみをする


女神さまと神様とてんちゃんは、忙しく書類をかたずけていた。

鼻がむずむずして女神さまは思わずくしゃみをした。

「ベックション」

その大きさは凄まじかった。まるでどこかの親父のようだった。

「女神さま凄いくしゃみだね。まるでオヤジのくしゃみだね」

神様はげらげら笑っていた。女神さまはきょろきょろして

「えー。おやじならいませんよ。」

てんちゃんは真剣な目をしていった。

「おやじならいるでしゅ」

「えっ・・・どこに」

「実家でしゅ」

思わず、周りは固まった。まあ確かにてんちゃんの実家におやじはいる。複雑な気持ちで、三人は黙って、てきぱきと仕事をこなした。

                             

                            おわり

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