Episode.4
「よかった。」
「ん?」
「水希さん、本当に大丈夫だったから。」
「だからこれでも頑張って我慢してるんだって 笑」
「じゃあ部活に戻りますか。」
「そうだね」
「みんなも心配してたから」
「早く顔、見せてあげないとね^^」
「うん。」
「あのさ、水希さん。」
「ん?」
はぐっ
「ありがと^^」
…ぽろっ
「あーぁ、
頑張って我慢してたのにぃ~ 泣笑」
「ごめんね。」
「うん」
「んーやっぱり孝の匂い好きぃ~^^」
「よし!行こ!」
「こんなところ見られたら、
また修羅場になっちゃうよ!」
「ふふ 笑」
「そうだね^^」
「あー…」
「あの煙が、
孝なんだよなぁ」
「今俺全然実感ねぇから、
後でドスーンってくるんだろうなぁ…」
ぐすっ
ぐすっ
「水希先輩は知ってたん、ですよね?孝の事」
「うん…」
「じゃあ先輩、結構頑張ってたんだぁ」
「いつも通りに見えてたから
…先輩、
女優の才能あるんじゃないっすか!?」
「ないよぉ 泣笑」
「でも今日…ここまで内内だとは思わなかった」
「親戚もいないし、学校は俺と先輩と2人だけだし」
「孝くんが、そうしてくれって」
「そっか」
「さっちゃん先生が
「転校しました」って言った時、
一瞬「は!?」ってなったけど」
「あれも…
孝が
さっちゃん先生に頼んだ事なんですよね」
「…うん」
「あ!」
「それで思い出した!」
ガサゴソ…
「はい、先輩」
「ん?」
「先輩が1人で泣いてたら渡して欲しいって」
「孝に頼まれてたんだ、これ」
「なんか「『魔法のことば』が
書いてある」って言ってましたよ」
「勇治くん、水希ちゃん、そろそろ時間」
「…今行きます」
「んじゃあ『用意周到』の
孝くんに会いに行きますか」
「うん…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます