2-7.作品に出てくる料理や食材のこと
前半は、盗んだスイーツを食べるふたり。ちょっとした悪事の共犯関係になって、ふたりの距離も縮まったかもしれません。……というか、ジェイデンは最初からそういう計算してそう。なんてヤツだ。チョロいヒロインが心配です。
ふたりが食べてるスイーツは、いちおう中世ヨーロッパ関係の資料を読んで、実際にあるレシピやありえなくはないだろうと思える範囲のものにしました。したつもりです。ぜんぜん時代考証に合わないものもいっぱい出してるので(温室とか、マルチ商法とか、浄水器とか)、意味はないんですけどね。
ファンタジーのなかに出てくる料理って、ふだん見聞きするものとちがうほうが面白いじゃないですか? まったく無縁のものもいいですけど(聞いたことない獣の肉の謎の味つけとか)、知ってる材料でもなじみのない組み合わせだったりするのもいいですよね。
そういえば「ファンタジージャガイモ問題」っていうのありますね。ジャガイモとか唐辛子とかトマトは中世ヨーロッパにはないので、それを模した異世界ファンタジーに出すのはどうなんだという指摘です。この話前にもしてたらすみませーん。
この手の矛盾は大御所でさえふつうにやってるので(「指輪物語」の「おジャガ」は有名)、べつにいいんじゃないかと個人的には思います。ただトマトベースの料理はやっぱり、かなり新しい時代の印象を私は受けるので、どっかに個人個人の境界線はあるんでしょうね。
さて、ようやく本筋に戻って、クルムの失せもの探し。ふたりで城内の廊下を歩いていると、ふと視線を感じるスーリ。
魔法が関与している可能性はないか? と尋ねるジェイデンに、おきまりの「わたしは薬草医で魔女じゃない」と返すスーリ。実際にそういう魔法があったとしても、ものを隠すなんてことには使わないだろうと。
スーリが感じた「悪意のある視線」は魔法ではありませんが、前に似たものを見たので(バーバヤガの「目」)、気づいたという感じですね。でももう一回伏線として使うかもしれません。
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