1-5.スーリの過去にかかわる伏線など
このシーンも会話ばっかりで、動きがすくないですね~。いかんいかん。
老婆を保護して、家での食事シーン。中世風のファンタジーなので、厳密ではないですが、それっぽく寄せて書いています。キッチンはなくて、暖炉が調理具をかねる形です。
老婆とスーリの会話は、意外に重要な情報が多いです。スーリがひとり暮らしをしたがる理由とか、後半にもつながるテーマですね。そうそう、ダンスタンも出てきています。相棒なのでもうちょっとしっかり出したかったんですけど、しゃべるシーンを序盤から入れると情報が多すぎるかと思って。
翌日、ジェイデンがやってきます。ここにもいくつか、スーリの過去にかかわる情報が。
『王室の人間にしかるべき敬意をはらわないと、のちのちめんどうなことになると前に学んだのよ』というところですね。スーリ自身がそういう経験をしたということで、のちの伏線になります。
さて、老婆が見つかったと娘に報告しにいくつもりが、当の娘がいなかったという話。
ジェイデンは後出しで「おかしいと思った」と言いだします。そもそも老女が行方不明になれば、スーリたちより先に探している男たちがいるはずだという指摘です。これに気づかないスーリはにぶい……というより、彼女の生活経験のとぼしさから来てますね。「村で暮らしたことがないのでわからない」と言っています。あ、でも、十歳くらいまでは故郷の寒村で暮らしていた設定でした。ここは書き換えないといけないですね。どのみち、小さいころのことなので覚えていなかったんでしょう。
「できるだけ、人とかかわりたくないの」「人とのつながりのせいで起こるトラブルのほうが、ずっと多いわ」あなたは違うでしょうけど、わたしにとってはそうだったの」
このあたりも、スーリの過去にかかわるセリフですね。
そうそう、もよりの集落はイサック村といいます。これは、第三話のチーズ祭の話を書いたときに決めたので、さかのぼってこちらにも反映しました。距離はどれくらいでしょうかねえ、パンが冷めないくらいなので、30分から一時間くらいでしょうかね。お城はもうちょっと遠いですけど、王子はもちろん馬に乗ってきています。
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