第2話ザ・ドリフターズを解析せよ!

僕の作品はだいたいが、喜劇である。

その根源をたどれば、ザ・ドリフターズにある。

彼らの笑いは、緻密に計算された笑い。

今の笑いとは違う。

僕はドリフ大爆笑の、5人のネクタイ姿を見て、カッコいいとずっと思い続け、成長してから、会社へネクタイを絞めて行っても笑いの刺激がない。

そりゃ、飲み会の笑い部門は僕が担当し、盛り上げてきたが、楽しくない。だって、見てる側ではないのだから。

また、飲み会で屁やウンコネタは使えない。

ドリフはウンコや屁ネタが多く、僕はそれを人生の最優先課題として取り組んできた。

その、匠の技はドリフから僕。僕から息子に引き継がれた。


何で、ドリフって面白いんだろうね。

くるぞ、くるぞ、と思っていても安定の笑い。

僕は仕事帰り、自宅でドリフ大爆笑のエンディングを歌っていると、嫁さんに見つかり、「バカじゃないの?」と、言われた。

まだ、子供が生まれる前である。

子供に屁ネタを教えて、子供が僕に、

「パパ~、ちょっと聴いて~」

と、目の前で屁を連発して、最後の屁の音がおかしくて、

「パパ~、ウンコ出ちゃった!」

と、言うもんだから風呂場に連れて行くと、嫁さんから、

「あんた達、何歳だと思ってんの!」

と、雷を落とされた。


未だにドリフ大爆笑や全員集合は、YouTubeで見ている。

忘れてはいけない、何か大切なモノをいつも思い浮かぶ。

子供の時の様な、純粋な気持ちを。

人間は笑う事が必要だ。

眉間に皺寄せてばかりじゃ、詰まらない。だから、僕は喜劇を書き続けるのだ。


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