無（む）

第1話

こんなにも強く愛されているのに、

沢山の愛情を注がれているはずなのに、

　なぜか、全く感じとれない。

ほんとは、少し感じているけど、

ちっとも信じられなくて

　苦しくて、まずい日々だった。

アメとムチをふりかざし、

　いつでも私を見ていてくれた。

そんなステキな人たちとの、

お別れの日がやって来そうで、

　私は今、佇んでいる。

目を閉じて深い呼吸に身を任せて、

　その時が来るのかを、待っている。。。