悪の組織の下っ端戦闘員なんだけど念願の初彼女がまさか正義のヒーローやっているってどういうこと?この世に神様っていないの?
最終章
キャンパスライフ
第1話 始まりの風景
「私が正義である
「それがたとえあなたであっても」
ブルーは、やけにごついハンドガンのスライドを引いてから、ゆっくりと俺に銃口を向けた。
「どうして、おまえが」
「それは私のセリフよ。どうして悪の組織なんかに」
悪の組織。彼女からすればそうだろう。黒を基調とした戦闘服。安っぽいドクロマークは、確かに悪の組織に寄せた
「悪とは
「だって悪でしょ。私の敵なんだから」
「意見が合わないだけだ」
「意見があるならちゃんとした場所で言えばいいじゃない。むりやり
「おまえらが話を聞かないから、こうするしかなかったんじゃないか」
「
「
「悪に染まるよりはマシでしょ」
冷たい風の吹く
「あれが悪でなくてなんていうの?」
「救われている奴もいる」
「こんなことでいったい誰が救われるっていうの!」
聞こえてくるのは銃声。どこかしこで上がるのは悲鳴と歓声。乱暴な光が現れては消え、戦場を
「今のおまえにはわからないさ」
「えぇ、わからないわ。あなたのことは今も昔も」
それこそ、こっちのセリフだと俺は
どうすればよかったのだろう。
神の
いずれにしても、もう間に合わない。
ブルーは、俺に照準を合わせ、一呼吸おいてから、
「さよなら、好きだった人」
トリガーを引いた。
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