風の音に舞う乙女 ~エイジニア幻想記・異聞~
かざみまゆみ
第一部 春の祭り
第一部の登場人物紹介
読み飛ばしても大丈夫です。
【登場人物】
キャロル(キャロライン) 16歳。旅の踊り子。
命の価値が希薄な街(盗賊都市ロアンヌ)で育ったため刹那的・享楽的な考えの持ち主。生来の運動神経の良さで格闘や踊り、スリ・窃盗に対してのセンスがある。
幼い頃の出来事をきっかけに音楽の才能と精霊魔法に目覚めた。お金が大好き。
レビン(レビン・オルシエール・ヴァーデンベルグ) 14歳。元貴族。
ガルギア連邦の鉄都オルシエール公国を治めるオルシエール家嫡男だった。
爵位継承権を得る儀式に失敗し、実父の公爵より国を追放される。
ガルギア連邦の覇権争いに邁進する厳格な父と違い、優しい母・妹に囲まれて育ったため穏やかな性格をしている。
クロード(クロード・フォンテーヌ)
35歳。傭兵。
東の果てにある軍事国家エイセッス王国の出身。元エイセッス王国北部方面部隊長。
隣国への侵略戦争で度重なる敗北を喫する。敗戦の責任を問われ、処刑寸前に国外へ逃亡。その後、傭兵として経験を積みながらイシュア王国まで流れてきた。
別名・傭兵王。
セッツ&ロス
ルドルフに雇われた傭兵コンビ。
低身長で筋肉質、強面なのがセッツ。高身長で細身、優男なのがロス。
セッツは剛腕・短気・浅薄。ロスは穏やか・思慮深い。
ルドルフ 45歳。商人。
イシュア王国のサンタローサに地盤を構える大商人。
国内にとどまらず、自由都市ロアンヌを含む近隣のガルギア連邦やベルーム公国まで商圏を広げている。
カタリーナの家の女主人と子ども達
自由都市ロアンヌにある、ミリエル神殿から公式に認められた「ラファの家」のひとつ。
女主人は現役のラファの娘、カタリーナ。
家族として孤児を引き取り育てている。キャロルもその孤児の一人。キャロルと似た境遇の子ども達が沢山いる。
白銀(ラプラタ) 盗賊
最近名前が聞こえてきた盗賊。殺しを行わず、悪徳商人からしか盗まないと言う噂。義賊とも呼ばれている。
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