詩「よざくらの孤独」
有原野分
よざくらの孤独
よざくらの孤独は
屋台の光をあざけるように
嫌いなあの子の時間を固定する
初恋だったかもしれない
ただ その当時ぼくは
彼女を孤独な人だと思っていた
思い出は残酷だ
鏡の中は老けてくのに
きみは一向に若いままで
今年も春が巡ってきた
暮石が夜の暗闇に濡れる
よざくらの季節だ
会いたい
ふと夢で見るように
わたしは今でもきみを想う
詩「よざくらの孤独」 有原野分 @yujiarihara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます