第2章 変わった日常

第9話 寝癖

 みんなでイ○ンに行ってから2日がたち月曜日になった。


 ところで、みんなは月曜日は好きですか?


 ──僕は1番好きだ。


 なぜ好きかというと、土日で疲れがとれて1週間で1番気楽に過ごせる日だ。


 が、今週の月曜日はちがった。


 いつものように、ベットから体を起こそうとするが…運動不足で太ももの裏は筋肉痛。腰はバキバキ。首もバキバキだ。


 ──イチたちも大丈夫かな?


 この親切はいらなかったらしい。


 4人ともピンピンだ。イチの場合は「よく寝たぁ!!」と大きい声を出している。


 ──そんなに、テンション上がらんわ!!


 そんな僕の目の前に、1人の義妹が来た。


「どうしたんだ?フタ……ふぁーあ」

「そんなに大きいあくびして大丈夫ですか?」

「大丈夫だよぉ……ふぁーあ」

「………」

「で、どうした?顔になんかついてる?」

「寝癖すごいですよ!」

「へ?」


 洗面台の鏡と向かい合う。


「こりゃひどいな。」


 前から後ろへ、すべての毛が凄い方向を向いていた。まるで、スーパーサ○ヤ人だ。


 頑張ってなおそうとするが上手くいかない。水をつけて、ドライヤーをする。


 すると、服を軽く引っ張っているミツが、

「すいにぃ。手伝う?」と優しい言葉をかけてくれた。


「大丈夫っていいたいんだが……お言葉に甘えていいですか?ミツ様?」

「私がお願いした。私、手伝う。」とミツがやる気満々の顔を見せた。


 が、5分後。


「すいにぃ。どうなってるのこの毛?」

「わかんない!!!」


 前髪はなんとかなったが、後ろ髪がなおらない。


 すると、「ストッーープ!!」と大声で太陽が止めた。


「ミツ!太陽に任せてみなさい!」

「う。うん。」

「だ、大丈夫か?太陽。これ凄いぞ。」

「私を誰だと思ってるの!」

「妹。」

「………そうだけど。そう、そう。妹!」


『妹。』と言われ。言い返す気がなくった太陽は、ただひたすら僕の後ろ髪をワシャワシャする。


「しゃーー!」

「「おぉー!」」


 なんと、2分ちょいでなおったのだ、この後ろ髪が。


「見たか!ミツ!これが実の妹の実力じゃい!」

「……う、ん。」


 そして、ミツは下を向きながら「すいにぃ。ごめん。」と言い残してリビングに行ってしまった。


 ※


 朝、寝癖で時間を使ってしまったため、学校に登校するのがギリギリになってしまった。



「起立ーー。礼ー。おはようございまーす。」


 雑に朝礼が終わり、トイレに行きたいので廊下にでる。


 すると、前髪を人差し指にクルクルと巻き付けている瑠璃さんがいた。


「瑠璃さん」


 名前を呼ぶと、周りがざわざわし始めた。


「あっ。水くん!」


 そして、瑠璃さんが僕の名前を言うと、また周りがざわざわしていた。



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 なんだかんだで、早く9話を描けた作者です。


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