第2話

それは、突然始まった・・・。


そう・・・突然に・・・。


一体何がきっかけで始まったのかさえ分からなかった。



私はいつものように学校に行き5年3組の教室へ入った。


私が教室に入ると、それまでにぎやかだった教室の空気が一瞬で静かになった。


え?みんなどうしたの?


何かおかしいなと思いながら私は自分の席につく。

そして私の前の席にいる、親友のなっちゃんに話しかけた。


「なっちゃんおはよう。それより・・・なんかあったの?」


歌織かおりちゃん・・・その・・・」


「夏美!!わかってるわよね?」とクラスで人気のある山田有紗やまだ ありさが、なっちゃんに言った。


その言葉に、なっちゃんは怯えているみたいだった・・・。


「歌織ちゃん私・・・ごめんね・・・」と涙を流しながら私から逃げるように山田さんのもとへ行った。



なっちゃん?なに?一体何がおこってるの?


私山田さんや、なっちゃんに何かした?


ううん。なにもしてない・・・じゃあなぜ?



そしてその日から私はクラス全員から無視され続けた・・・。


つらく長い、いじめの始まりだった・・・。


仲の良かった子も私から次々と離れて行き、私は一人ぼっちになった・・・。


なんで?私何もしてないのに、みんなに無視されなきゃいけないの?


私が、みんなに何をしたって言うの?


なっちゃんも、私から離れて行くなんて・・・私達親友じゃなかったの?


私だけがそう思ってただけなのかな?


ねぇ教えてよ、なっちゃん・・・。


泣きたくなんてないのに次から次へと涙が溢れてきて止まらない・・・。


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