鍵っ子の食卓 巡る因果で幾度も繰り返すのは?

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

第1話 朝の食卓とお弁当

朝ご飯を大慌てで食べて、それから皆が出かけ 

時間が過ぎて 一番早くに私の方は帰宅

夕食の時間では 

母と私が交代で食事を作る・・となっているが ほぼ、最近は私の当番

お弁当のおかずも私が用意していたりする


帰る時間、帰宅時間はそれぞれバラバラ 

父と母は仕事などの多忙で夜が遅い 弟は入院中


そんなある日の事だった

帰り際、道の階段から転げ落ちて しばし気を失う

「あ・・やだ 私、倒れていたわ」

ふらふらしながら 鞄や買い物した荷物を拾う


「身体は大丈夫ね 家に帰ろう」


家に帰り着き いつものように鍵を開け

制服を着替えて、エプロンをつける うがいに手洗いも忘れない

小腹が空いたので、スライスした小さなフランスパンを焼く

「お手製のイチゴジャムか林檎ジャムもいいよね

あ、お肉で出来た肉レバーのペーストもあったけ」

焼けたパンの良い匂いが漂う 「美味しそう」

二枚はジャムを塗り、一枚は肉のレバーペーストを塗る事にした

瓶にはビーフペースト

「次回、店か通販で買い物する時は チキンのレバーペーストもいいかな」


やや固い食感のパン バリ、口の中でかみ砕く音がした

パクリ、ムシャムシャ

果実のネットリとした美味しい甘い味が口に広がる


冷蔵庫にあった レモンとオレンジのスライス入り、さらには蜂蜜も入った冷やした紅茶

こちらもお手製でもある

これをガラスのグラスに注いで 口に含む


やや、甘めの紅茶 ごっくん!


冷蔵庫の中には他にもレモンをスライスして

蜂蜜に漬けた レモン、レモネード用の瓶もあった

これは水や炭酸水で割る事が前提


次にはレバーペーストを塗ったパン

バリ、塩味も効いた 練られて、練り込まれた程よい肉の味

モグモグ・・


「今日はポトフにしようかな? それとほうれん草のゴマ和え」

学生の私も高校となれば 長年、料理していた事もあり

なかなかの腕前となっていたりするのだ

「白身魚か鮭の焼き魚でもいいよね」



ほうれん草は小さな目の鍋で軽く茹でてからザルで水切り

擦ったゴマに出汁に少量の醤油などで混ぜ合わせる

「まあ、こんな処かしら さて、次はポトフ」


次にジャガイモや人参の皮を小さな包丁で剥く

玉ねぎは 長く煮込むと型崩れするので 皮を外して そのままか

半分に切り落とす

煮崩れの問題でジャガイモは丸ごと、人参も丸ごとか2つに切り分け


香りも良く 身体にも良いセロリも当然、用意していた

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