第27話 ギブス
翌週 学校にて
良は、風、咲、サギに〝バンド エクスポ〟のことを伝えた。
4人とも出る気満々だった。
6月22日が最初の予選の日だった。
まだ1か月以上あるし、コピーの楽曲でもOKだった。
結論は、土曜日練習の時に玄先輩と話して決めようということになった。
土曜日 風の家の工場
風、咲、良、サギは玄を待っていたが、
いつものなら、17時ピッタリくらいに、現れるのだがその日は、17時半になってもこなかった。
そう思っていたら玄が松葉杖で登場した。
『玄先輩!どうしたんですか⁉︎』と4人は声を揃えて言った。
玄は「喧嘩じゃねえぞ!いやな、授業のサッカーで
張り切り過ぎて転んじまって、右足骨折 全治二か月ってとこだな、ベードラ踏めないから、暫く ドラムは無理だ 悪いな」
『タイミング悪い!』4人は、また声を揃えて言った。
風は、〝バンド エクスポ〟の説明をした。
玄に気遣いしながら‥
玄は、「それは、確かにタイミング悪い。イヤーまいったな」そう言って頭を掻きながら、何か考えているようだ。
よし!と膝を叩き
「良!叩いてくれ!もともとドラムやってたし 2曲だ出来るよな?」そう言うと良は、
「それは、出来るかもしれないですけどベースどうすんですか?」
「俺が弾く、座って弾けるだろ?」
と玄は覚悟を決めた!
風は、「ベース弾けるんですか⁉︎」と聞くと玄は、
「いや、弾いたことはない!見たことは山ほどある」そう言って胸をはる。
「イヤーいくら玄先輩でも一か月じゃ
咲が「できるよ!玄先輩なら、根性ハンパないもん!」と玄の肩を持つ。
玄が「やらせてくれ!もし勝てれば次には間に合う
必ず弾く男の約束だ!」
風、咲、良、サギは顔を見合わせうなずいた。
「チューリップ大作戦ですな」
サギの一言でみんな冷めた。
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