義妹は悪役令嬢のようでした

plutoniumプルトニウム

第1話


 義妹は私よりも可愛いと周りから言われていた。確かに、それは否定しない。やや大きめな目に少し高い鼻、大きすぎず、小さすぎない胸に細い腕や足。魅惑の悪魔のような可愛い声。


 私には、足りない部分が多かった。とはいえ、私は義妹を恨んだりすることはなかった。


 時は流れ


 そんな私にも、とうとう彼氏ができた。何故だか分からないが、義妹にはまだ彼氏がいない。まぁ、どうせモテるから顔とか色々選んでいるんだろうな。と、思っていた。


 彼氏は私よりも背が高く、周りからもイケメンと噂されていた男の子らしい。私なんかで申し訳ないが、今まで頑張ってきた(何をかは分からないが)ご褒美に神様がくれたのであろう。


 彼氏は浮気などせず、私に満足に愛をそそいでくれた。


 そして、楽しいカップルライフを送っていったのだ。そろそろ結婚を繰り出してもよいかと思い始めた頃、彼氏の表情が少しだけ、おかしいように思えた。笑顔が作っているように見えたり、以前のように一緒にいたがろうとする身振りが無くなってきたり…少し、不安になった。

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