美術部の秋
バブみ道日丿宮組
お題:絵描きの性格 制限時間:15分
美術部の秋
『先輩、モデルやってあげるよ』
そういった彼女は、美術室で全裸になった。
いや……おかしいだろ。
モデルはまだいいとしても、ポーズとったりするだけで、服は変えんだろう……。
彼女は何がおかしいのという表情をこちらに向けてくる。誰がきたらなんていおうか。教師とかじゃないから、処罰はないだろうけど……?(そんなこともないか)
わかったと意思表示すると、彼女は満足そうな笑みをして、やたら股間を強調するポーズをした(大好きホールドの男がいないバージョン)。
どこでそんな知識を得たのか、けしからん。もっとやれ。いや……モデルだから、それ以上はできないか。
鋭い視線がきたので、作業に入ることにする。
夏は過ぎ、秋も終わりそうな季節。全裸でいれば、風邪を引くだろうし、少し急ぎめにデッサンをしよう。色は最悪想像でなんとかなる(全裸だし)。
彼女の裸体はこれまで何度も目にしてるが、こうして穴が開くかのように見るのははじめてだった。
きちんとした膨らみのある胸。ちょっと細いんじゃないかという腰。もりもりした股間。柔らかそうなお尻。ぴーんとした太もも。
どれも好きな部位ではある。
いかんいかんと、煩悩を避ける。膨らむのはベッドの上だけで十分だ。彼女に襲われでもしたら、数時間は捕食を味わうことになる。
15分ほど経過すると、大まかな線ができた。そこで服を着るようにいった。彼女は指示に従い、ブラジャー、そしてパンツを履いて、制服を着た。
全体の状態をやりたいからと、その状態でまた同じポーズをしてもらった。
スカートから覗くパンツがいやらしかった。全裸よりも色気があるような気がする。
これはいかんと、血流を他でごまかそうとするが、絵を描く以上見ないという選択肢はなかった。
つまりは膨張に膨張した股間の痛みに耐えながら、続けるということになる。
芸術にエロというのは素敵なことだと思う。ただあまり僕としてはガツガツとした感じじゃない。されるがままに喰われるそれが僕の生き方。
彼女も気がついたようで、ニヤニヤとしてあとで食べてあげると悩ましい笑みをされた。これは……また身体が動かせなくなる事態に陥るかもしれない。彼女は性欲に支配されてるともいっていい。思春期の男子以上にそれは高くて、困る要因でもある。
ただ……そういった肉体関係を持ってるからか、あまり悪いようには感じなかった。
感じるものを感じられるのだから、それ以上何を求めるのだっていうやつだ。
終了したことを告げると、彼女が近づいてきて笑う。
ふーん、えっちじゃん、と。
美術部の秋 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます