第2話 GET WILD だろ〜♫

『寒くて倒れそう……。えらく積もったわね。』

「昨日雪降ったからね!きゃっほー!!堪らないぜーーー!」

『堪らないのはこっちよ。なんで休校にならないのよ。昨日の夜から降ってて、目から血が出るほど休校になれと祈ったのに。神様って居ないのね。』

「雪だよーーー!嬉しくないのーーー!?きゃっほー!!」

『休校になれ!という想いも、この雪のように積もりに積もって溶けていったのね。』

「ちゃん美優今日やる気なさすぎない!?」

『だって今日は休んでお布団様と1日部屋デートする予定だったのよ。』

「駄目だよ!お布団という優しさに甘えてちゃ駄目だよ!私は窓開けて布団なんて掛けずに寝たぜ〜。ワイルドだろぉ〜。」

『寒スギちゃん、爆誕したわね。』

「チープなスリルに身を任せても、明日に怯えていたぜ〜〜。」

『風邪引くからやめなさい。というかGET WILDの歌詞を歌ってない?』

「ちゃん美優が元気なさそうだから元気づけようかと。」

『元気よ元気。うー、寒い。元気よ。今日休みたい。元気よ。』

「元気な間に本音が漏れてるよ?そんなに今日学校行きたくないの?」

『ラーメン屋行く予定だったのにお店閉まってた時と同じ心理ね。もうお口はラーメンのお口なのに近くにはサイゼリヤしかないみたいな。学校に行かないはずだったのに無理矢理叩き起こされて、この寒空の下に放り出され、なんの拷問かしらね。』

「そこまで嫌なの!?私と会えるんだよ!」

『奈緒って福笑いで子供が笑いながらパーツ適当につけた顔してるわね。』

「なんだとこの野郎ぉぉおおおおお!!!!言っちゃいけない事言ったなこの野郎おおおおおお!!!!」

『奈緒の残念具合って、今の華原朋美さんレベルなのよね。』

「お正月太りしたけど!あんなレベルじゃ無いよ!!」

『昔はあんなに美しかったのに、幻想は消えてなくなる。この雪のように。私の休校願望のように。』

「歌声は今も素敵だから!ほら、ちゃん美優も頑張ろ!ね!」

『うるさいわね満腹パンサーが。』

「なんだとこの野郎おおおおお!満腹パンサー!?!?なんだその言葉は!?もしかしてマークパンサーの言葉遊びか!無理矢理すぎるよ!!」

『パークマンサーだったっけ?』

「それ違う!学校へ行こう!で人気だったけど違う!そうだよアホだよ!の人だから!」

『はあ、これだけ喋っても体が暖かくならない。華原朋美さんの脂肪を少し分けて欲しいわ。』

「そんな事言っちゃ駄目だぜー。あの人は外見を捨てて再ブレイクを狙ったんだぜー。ワイルドだろー。」

『そんな考えじゃなく、普通に太っただけだと思うわよ。なんで寒スギちゃんがフォローしてるのよ。』

「そもそも私の事を寒スギちゃんって呼ばないでよ!」

『じゃあ福笑いのパーツが………。』

「よし、私は寒スギちゃんだぜー。ゲッドワイルド寒スギちゃんだぜー。」

『作者がまたお酒飲みながら考えてそうね。ゲットワイルドだろーって言いたいが為に今話が出来てそう。』

「なんならゲッドワイルドだろーだけ先に考えて後はノープラン発進だから。」

『なら華原朋美さんは!?書く予定じゃなかったのに酷い言われようしてるわよ?』

「ワイルドだろ〜。」

『八方に敵を作るのがワイルドなのかしら。』

「でも、体重増やしてセカンドブレイク狙ってる華原朋美さんは相当ワイルドだと思うよ。」

『SNSでは、どうした華原朋美さん!千と千尋の序盤で豚に変えられた千尋の両親見たいじゃんか!って言われてるわね。』

「それでも、叶えたい夢があるんだぜー。傷ついた夢を取り戻す為に戦ってるんだぜー。」

『寒スギちゃん口調で言われると凄さが半減してくるわね。』

「どう、元気出た?」

『華原朋美さんの努力に比べたら、私はなんもしてなかったのね。今から学校休むよう先生に電話してみるわ。ありがと寒スギちゃん!私、頑張って学校休む努力してみるわ!』

「ちょっ!あれれっ!?そっちに振り切ったの!?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る